さて今回の鬼太郎は赤舌である。
原作では骨女を配下とし、鬼太郎や仲間妖怪たちの攻撃をことごとく退け、結果的にはねずみ男に倒された?印象深い敵である。
で、今回の話なのだけど、はっきり言えばかなり物足りなかった。
話としてはアマビエが四十七士として目覚めるまでの流れを追っていくわけで、要はアマビエ主役回だったのだが、そこに赤舌というこれまた強烈な個性を持つ敵を持ってくるのは、少し勿体無かったように思う。
原作の話も別に悲壮感を漂わせるような雰囲気ではなかったけども、鬼太郎が敗れ、その鬼太郎が復活するまでの流れがほとんどコメディタッチで描かれてしまっていたため、赤舌の「強敵」としての存在感をきちんと描くことが出来なくなってしまっていたのが、なんとも残念だ。
原作ファンとしては水車を用いての突進攻撃も見せて欲しかったし(温泉に入って「この水ネバネバしてるな」と言ってくれたのは良かったけども)。
ただ、何故かはわからないがこの赤舌、4期も登場話は思いっきり原作から改変されており(改変の度合いは5期以上)、もしかしたらそういう宿命を背負ったキャラクターなのかもしれない。
アマビエと比べても、赤舌が四十七士になるという流れがいかにもとって付けたような感じだったのも残念だった。直前の鬼太郎とのやり取りが「鬼太郎と心を通わせた」ことになるなら、がしゃどくろも四十七士になれてしまいそうな感じがするが、これは無粋な突っ込みか。
ただ鬼太郎の「もし人間が態度を改めないのなら、次は赤舌を止めない」と言う言葉は、幾分類型化してきたきらいはあるものの、かつての5話と同様、独自の正義感に基づいた戦いを貫く、今期の鬼太郎ならではの言動だろう。
個人的には上記の通り、不満の部分が大きいのだけども、それをフォローしていたのがアマビエ役の池澤春奈と赤舌役の飯塚昭三、お二方の声の演技だろう。
池澤さんの声は本当にアマビエというキャラクターによくマッチしていると思う。ほんの少しのトーンの違いで物凄く嫌味な、いらない子扱いされるようなキャラになってしまいそうなところを、絶妙なバランスでどこか愛くるしいキャラクターに仕上げてしまっている。
大ベテランである飯塚氏の演技も、赤舌の強大さを見せ付けるには十分すぎる貫禄で、逆に赤舌のキャラ自体が声負けしているんじゃないかと思えてしまったくらいだ。
赤舌が四十七士になったと言うことは、4期の蟹坊主に続いて、飯塚氏演じる妖怪が準レギュラーになったということでもあり、これも素直に嬉しい。
後はスタッフブログでも触れられていたが、「水」に関する科学的知識の導入と、川男の再登場が今話のトピックスかな。
川男は42話の時と同じ声優さんが声を当てており、あの場面のためだけに呼んだのかよ!と、思わず突っ込んでしまった。変なところで声が豪華なんだよな、5期の鬼太郎は。
ただ川男の片割れを演じている小西克幸氏は、次に主役回を控えた小豆洗いの声も担当しているから、ついでで収録したのかもしれないけどね。
次回は小豆洗いが四十七士に目覚めるようで、小豆はかり、小豆ばばあの小豆連合軍が登場とのこと。
体中に小豆がどんどん生えて?くるシーンは、子供心に強烈な印象を受けた結構グロいシーンなのだけど、きちんとそのあたりも映像化してくれるようで楽しみである。
2008年11月13日
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