2005年05月02日

恐れていた事態、勃発。リニュ第3話

 さすがに一時期に比べると、ネット上でのリニュードラに対する意見の応酬も落ち着いてきた感じだな。開始時の騒ぎは、普段ドラを見ることのない一見さんが大勢乱入して騒いでいるという噂を幾度か聞いたが、今現在の落ち着き振りが、逆説的に件の噂を立証している気がしないでもない。

 で、先週の金曜にリニュ3話「どくさいスイッチ」が放送された。アニメドラにおいて30分で丸々1話分を放送するというのは、旧ドラの頃から見ても初めてのことだ。
 話の内容は、基本的に原作に沿って進めているだけに、特に矛盾点が生じることもなく、安心して見ていられた。のび太が1人で遊園地で遊んだり、暗闇の中で風呂に入るというオリジナルシーンも、間延びした印象を与えることなく、今話のテーマである「孤独の怖さ、悲しさ」を端的に伝えていたと思う。
 ジャイアンののび太に対する罰が「グラウンド20周」になってしまったのは、恐らくは見ている大人側への配慮なんだろう。関東ではその一時間前に放送している「ケロロ軍曹」で、ほぼ毎回ケロロがズタボロになっている事実を考えると、目くじら立てて規制しなければならないわけではないが、恐らくこれは「ドラえもん」というブランドの大きさ故なんだろうね。

 ただ、そういう話の雰囲気作りには成功しているとしても、それ以外の面で現状のリニュードラの弱点が露呈してしまった箇所がある。
 それはやはり声だ。
 リニュ1話を見た時、「思い出せ!あの日の感動」を1話として放送したことに、僕はかなり違和感があった。
 その理由は以前書いたとおりなんだけども、それ以外の懸念として、まだ「ドラ声優」としての力量、レベルが十分でない新声優陣が、果たして感動系のドラマを演じることができるのか、ということがあったのだ。
 リニュードラの声優陣は、一部を除いてみんな声優経験がそれなりにある人たちである。しかし新人であれベテランであれ、「ドラえもんの声優」としての技量は、お世辞にも高いとは言えない状態だ。そんな中で所謂感動系の作品を演じることができるのか、一抹の不安があったのである。
 で、蓋を開けてみたら、やはりその不安は的中していた。
 独裁スイッチの効果を説明している時の「黒い」ドラ、孤独の寂しさをかみ締めて泣いているのび太を優しく諭す時のドラ。これら2シーンは本話におけるドラの描写として、とても大事なシーンである。
 しかし残念ながら該当シーンにおいて、ドラの声は「黒く」なかったし、諭している時も諭しているようには聞こえなかった。
 素人考えだが、「黒い」時は悪知恵を吹き込む悪ガキのイメージで演じた方がいいと思うし、諭す時は単なる友達の視点ではなく、1つ高みに立った大人の視点で話すべきだったのではないか。どんな時でも「通常時のドラえもん」のままで話しているので、その時々の状況における声のメリハリがついていないのだ。
 ただこれは一朝一夕にどうこうできるものではない。演技力もさることながら、どうしても「ドラえもんの声の演技」という経験を数多く踏まなければならないことでもある。
 ただはしゃぎまわるだけだったらこんなに目立つことはないが、ストーリー重視の展開になると、どうしてもギャグ話よりも演技力が必要になる。ましてドラならば通常の他作品よりも高度な演技力が要求されるのだ。
 まだドラえもんの声優としての経験値が絶対的に不足している現段階で、この話を制作したのは、ちょっと厳しかったのではないかと思う。

 もちろんだからと言って今話がまったくだめだったと言うわけではないよ。声優さんは演技自体はきちんとできていたし、アニメ作品の出来不出来というものは、声だけで決まるものではないからね。

 そう言えば最近ほんの少しだけ話題になってたウラBUBKAの妙なドラ関連記事についても触れようかと思ったけど、面倒になったんでまた後日にしよう。
 1つだけ言っとくと、あの記事で信頼できる内容のものはほとんどないから、あれだけ読んで「実はこうだったんだ〜」などと変な勘違いをしないように。
posted by 銀河満月 at 17:04| Comment(3) | TrackBack(11) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月23日

ドラ、静かに2回目放送

 さてさて、昨日もリニューアル版ドラが放送されたけど、先週に比べるとこれに対する反応(特に反対派の)が極端に減ったね。さすがにみんなもう飽きたのかな。反対派はさっさとアニメを見限ったか、それとも普段からドラをまったく見ていない連中がお祭り騒ぎに便乗しただけだったのか。

 それはともかく昨日は「のろのろ、じたばた」と「のび太のおよめさん」だった。
 簡単に言えば2本ともに水準というか、良くも悪くも普通だった。いや、ほとんど原作準拠で話が進んだので、特に言いたいことが出てこないんだよね。
 ただま、その「原作どおり」の内容を、今まで描けていなかったのもまた事実。「のろのろ〜」では、今や伝説とも言うべき「焼いもは食べる前におならをする」、「ウファー、ファー、ファー、ファー」のような名セリフを、カットすることなくきちんと描いてくれて、これだけで「どうもありがとう」と言いたくなるような感じだった。ジャイスネの出番もそれほど無理はなかったしね。
 「およめさん」の方は冒頭の展開が少し違ってたけど、これは原作ではのび太の誕生日に起きる物語だったため、時期的に打倒ではないと判断したのだろう。大人のしずかがドラを見かけるオリジナルシーンは、ちょっといい感じだったね。後の話にもしかしたら少し影響を与えるのか?とも思えたりして。
 「のろのろ〜」では原作では薬だったクイックとスローがコロンになっていたということで、その改変について少し話題になっているらしい。「薬を飲む」という行為についての自主規制との説が有力のようだが、なんかいまいち信じられないな。そこまで過敏になってしまったら、とてもじゃないが作品なんて作れなくなってしまうと思うのだが。まあこういうことに文句を言う団体ってのは、ある種狂信的なところがあるし、相手にするだけで物凄い疲れるから、相手にすることを避けるという理屈もわからないでもないんだけどね。

 途中に入った「ミニシアター」のさよならハンカチは、原作でも2ページの短い作品。元々はかつて行われた「秘密道具コンテスト」で選ばれた優秀作品を材にとって、F先生が書いた話である。
 そう言えばこの種の話は「漫画の中からはるばると」に書いてないな。どういうカテゴリで扱おうか。

 先週と今週の作品を見た限りだと、まあまあの出来栄えなんだけど、原作準拠になるあまり、大山ドラが持っていたある種の派手さのようなものが、少し失われているように思う。落ち着いて見ていられるけど、地味なのだ。
 ここら辺の兼ね合いは非常に難しいと思うので、徐々にやっていくしかないだろう。当面はこのまま見続けて行きたいと思う。
posted by 銀河満月 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(4) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

リニュードラ狂騒に思うこと

 なんかブログを始めてから、ドラのことばっかり書いてる気がするなあ。ま、そういう時期だったから仕方がないと言えば仕方がないんだけど。

 しかしネット上の賛否両論はすごかったねえ。特に否定派の人達の意見はすごいすごい。もちろん僕だって大山ドラを見て育った世代だから、今回のリニューアルに色々言いたいことが出てくるのもわかるけれども、あそこまで感情的になれるというのは、ある意味すごい。人間、理想を守るためならあそこまで口汚くなれるもんなんだね。
 ただま、それら批判意見は極々一部の感情的な意見を除いては、それほど外れているものでもない。のび太とドラの声の質が似てしまっているとか、オープニングがメロオケだけとかね。
 しかしそういう批判が来ることは、恐らくはスタッフもキャストも先刻承知だろう。なんと言っても大山ドラはつい先月まで休むことなく放送されていた、日本のテレビ氏に残るアニメ作品である。そのアニメを全面リニューアルするというんだから、批判を甘んじて受けて尚、高水準の作品を作るために邁進するという覚悟を、持っていて当然だ。
 だから第1回目に感じた違和感や不満点は、これからの放送の中で徐々に改善されていくはずである。それくらいのことをしていかなければ、とてもじゃないが大山ドラの後塵を拝することなどできないだろう。
 スタッフもキャストもそれだけの覚悟を持って臨んでいる…はずなんだけど、大丈夫だよね(笑)?

 ちなみに、第1回目の視聴率はこれくらいだったらしい。
 まあこれもね。大山ドラ末期に視聴率が下がってきた時、「視聴率なんか問題じゃねーんだよ!」と強弁している人がいて、今また「初回視聴率が高かったからっていい気になるな」という人がいるわけで、なんとも難しいもんだな。
posted by 銀河満月 at 21:39| Comment(0) | TrackBack(3) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月17日

愚にもつかない批判があるのは確か

 リニューアル版アニメドラが放送されて2日経ったのだけど、ネットを見る限り、あまり論争が沈静化している様子は見えない。みんなこれほどまでにアニメドラに注目していたんだなあ。出来るならこれを期に原作の方にも手を伸ばして欲しいと切に思う。
 しかし批判している方々は、何であんなに懸命にリニュ版を批判するんだろう。わかりやすく書くと、批判している人達って、「私はこれこれこういう理由でダメだと思います」という感じじゃなくて、「こんなの俺の知ってるドラじゃねーんだよ!さっさと変えろウガァー!」って感じなんだよね。物凄く感情的と言うか。

 数ある批判意見の中で僕が未だに納得できないのは、声に関する批判だ。
 演技力とかの話ならともかく、「ドラに合わないから止めろ」というのには、どうにも賛成しかねる。1回しか放送していないのに、何でそこまで拒否することができるのか。少しは声優が演技になれたり成長したりするのを待とうという意思を持つことができないのだろうか。
 旧戯言人の頃から書いてたけど、今回の声優の人選は決して大山のぶ代ら旧メンバーの模倣を目的として行ったわけではない。あくまで各キャラのイメージに合った声を選んだのだ。
 声がキャラにあっていないと批判している人達の中には、「ドラえもん」ではなく、「大山のぶ代の声のドラえもん」と無意識のうちに比較している人もいるのではないだろうか。もしそうであるなら、恐らくこれから新声優陣がどんなに成長し、演技が達者になったとしても、未来永劫馴染むことはできないだろう。

 しかし大山ドラが放送されていた頃は、前期・中期(原作あり)作品と後期(オリジナル)作品との間で論争が長く続き、今度は大山ドラ・リニュ版ドラとで論争が起きる。
 結局いつまで経ってもこの種の論争は終わらないんだろうな。
posted by 銀河満月 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

狂騒、未だ収まることなく

 以前もネタにしたこのゲームの発売は、5月26日になるらしい。それはそれでいいんだけど、今の所わかっている「ロックマンシリーズ」からの登場キャラが、よりによってDASHのメンバーとは…。やっぱり元祖ロックマンは出てこないのかなあ。まだ発表されていないキャラがあるとは言え、1つのゲームに「ロックマン」が2人も出てくるとは思えないから、恐らくこれで決定なんだろうなあ。
 しかしまさか「妖怪道中記」も参戦してくるとは思わなかったなあ。僕はあれは何度やっても人間界復活エンドが限界だったんだよな。

 さて本題。リニューアル版アニメドラの放送からちょうど1日経ったが、リニュ版の是非を問う論争は、まだ収まる気配を見せていないようだ。
 ブログや日記で感想を書いているホームページのURLをまとめているサイトがあるので、興味がある方はこちらから色々なサイトに飛んで、意見や感想を読んでみるといいだろう。

 僕が昨日からネット上を色々見て回った限りだと、リニュー版は概ね不評で迎えられているようだ。ま、この反応は大体予測できたことだ。つい昨日まで慣れ親しんでいたものが、今日突然何もかも変わってしまう。これに拒否反応を示さない人間はまずいないだろう。そういう意味で否定的な意見が大勢を占めてしまうことも理解できる。
 しかしそれを考えても、あまりにも否定的な意見が多いような気はする。何でかと考えながらいろんなブログを見て回ると、ブログやら日記やらでリニュー版に触れている人の中に、「今回久々にアニメドラを見てみた」と言う人が決して少なくないことに気づく。そりゃ子供の頃に見たきりのアニメの、リニューアル後のバージョンを見たら違和感バリバリだろう。ま、これはいたしかたないというところか。
 だが所謂「アニメファン」という立場の人も、否定的な意見を書いている場合が多い。これも上記の理由で止むを得ない面があるとは思うものの、あまりこういった非難ばかりが横行しては、作品そのものにも悪影響が出るかもしれないと思い、若干アンフェアではあるものの、そういった批判意見にこの場で自分なりの意見を述べてみようと思う。

 まずやはり一番多いのは「声がおかしい」と言う意見。これについては上に書いたとおり、違和感を感じないわけはなく、その違和感が先に立って声優批判にまで繋がっているのだろう。
 中には「のぶ代の声に似ていない」という変な意見もあったが、今回のリニューアルは「これまでのアニメに囚われない新しいドラえもんを作る」がコンセプトであり、別に「大山ドラの模倣」をしようとしているわけではない。だからスタッフも前キャストの声をトレースするというスタンスで、配役を決めたわけではない。ここらへん、声優の死去によって二代目声優が決まったルパン三世や刑事コロンボとは決定的に異なる。まずはこの辺の事情を十分に理解して頂きたい。
 あと声優陣の演技については、残念ながらまだ稚拙な面(と言うより固い感じ)が見られるものの、これは第1回を見た程度で判別できるものではない。月並みな意見になるが、これについてはもう少し見続けて声優陣の成長を見守る以外にないだろう。

 続いて、これはおそらく2ちゃんねるあたりから伝播してきた話だと思うが、「ドラがのび太のことを「のび太」ではなく「のび太くん」と呼んでいる。だからダメ」と言う意見。
 僕はこの意見を初めて聞いた時から、?と言う感じだった。と言うのは、この意見の前提として「初期の原作ドラはのび太のことを「のび太くん」とは呼んでいなかった」というものがあるんだけど、決してそんなことはないからだ。
 もちろん統計を取ったわけではないんだけど、のび太の呼び方は通常「のび太くん」であり、急を要する状態で「くん」をつけるのが面倒な場合に「のび太」と呼んでいることが多い。だからこれについてはあまり気にする必要はないだろう。
 まあそれ以前の話として、「のび太くんと呼んでいるからダメ」だとしたら、26年の歴史を持つ大山ドラの存在を徹頭徹尾否定することにもなってしまうのだが。

 最後にちょっと気になった勘違い?を1つ。
 「タイムマシンがなくなった!」へのツッコミとして、「タイムマシンがなぜあんな離れた場所にあるのか、場所は移動しないのではないか」というものがあった。
 これは恐らくのびドラが時間移動に利用したタイムベルトの機能と混同させてしまっているのだろう。タイムベルトは確かに時間移動だけで空間移動はできない。しかしタイムマシンは普通に空間移動も行える。タイムマシンは決して壊れていたわけではないので、空間移動も正常に作動しており、のびドラはタイムマシンの流れてしまった時代に移動するために、タイムベルトで時間移動だけを行ったのだ。その証拠にタイムマシンの流れ着いた時代についたドラは、「超空間の渦を考えると、タイムマシンは西の方に流れていったはず」と言っている。

 まあこんなところか。もちろん読んでみて納得できる批判意見も多くあるし、否定的に見ることがいけないとはまったく思わない。
 ただ1回見ただけで作品を全否定しているような輩も少なからずいるので、そういう人間の意見は受け入れられないなあ。そういう奴に限って大山ドラを隅から隅まで神格化しているし。帯番組時代の作品なんて、お世辞にも褒められるものじゃなかったよ。
 まあ結局はメインターゲットである今現在の子供に受け入れられれば、それでいいんだけどね。
posted by 銀河満月 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(3) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月15日

遂に「第三期」放送開始

 今日は今更言うまでもなく、リニューアル版のアニメドラ放送開始日である。今までの日本アニメ史の中で、25年以上続けてきたアニメが、スタッフ・キャスト共に全面リニューすると言うのは、当然だがまったく前例のないことだ。だからこそ今回のリニューアルは、僕のようなドラファンのみならず、ドラにさして注目していないアニメファン、またはアニメすら普段は見ないような層も含め、結構な大きさのムーブメントになったわけである。
 そのリニューアルの成果を今日やっと見ることができるわけだ。せっかく第1回なんで、OPから放送順番に内容を振り返っていこうと思う。

・オープニング
 女子十二楽坊による演奏そのものは、それほど違和感はない。そりゃ演奏者はプロなんだから当たり前として、それでも肝心の歌がないのはちょっと微妙だなあ。
 本来こういう「主題歌のメロオケだけを流す」と言う手法は、長い間続いた作品だからこそできる(主題歌があらかじめ認知されている必要があるため)。アニメドラそのものは確かにまだ続いているが、リニュ版は今日が最初である。その最初からメロオケだけを流すというのは、ちょっとどうかと思うね。
 OPアニメは特に可もなく不可もない。製作者のイメージのままに自由に作った感じがする。
 しかしテロップの出る量が多いな。まるで平成ライダーのよう…って、まさかEDは?
 さらにここでは主役5人以外のキャストも出てきたけど、まさか三石琴乃や折笠愛が参加するとはなあ。スネ夫のママは高山みなみらしいしねえ。そう言えばジャイアンの母ちゃんは誰になるんだろう。

・勉強べやの釣り堀
 なんか背景がえらく古臭く見えるんですが。わざとああいう書き方をしているにしても、なんか変な感じ。
 話そのものはほぼ原作そのままに、海釣りのシーンにだけオリジナル要素を盛り込んだ内容になっていたが、サメに襲われるシーンはともかく、タコは余計だったような。
 ジャイアンの声は思ったほど、と言うより思った以上に普通の演技ができているのに驚いた。もっと素人くさい演技になっていると思っていただけに、これは嬉しい誤算。尤もセリフはそれほど多くなかったから、違和感を感じる機会が少なかっただけかもしれないけど。
 スネ夫は特に問題なし。と言うか、恐らくこんな声になるだろうと言う予測は既にできていたので、個人的に違和感を感じなかったという方が正しいか。
 肝心ののびドラだけども…。普通の会話をしているところならまだいいんだけど、大声を張り上げる段階になると、2人とも高音になってしまうので、ちょっと聞き取りづらくなってしまった。ドラの水田わさびとのび太の大原めぐみの声質は似てるのだろうか?
 しずかもそれほど違和感はなかったなあ。正統派の優等生美少女の声にちゃんとなってると思う。かかずゆみの声は本来ちょっと低めなのだが、ちゃんと役に合わせていたところはさすがだ。
 しかしリニュ一発目からのび太の素っ裸やらしずかの入浴シーンやらを惜しげもなく見せたりして、ここらへんの心意気は良しと思う(笑)。

・タイムマシンがなくなった!
 サブタイが表示される画面の背景イラストは、毎回変わるのかなあ。
 今回も特にオリジナル要素はなく、強いて言うならのび太が生贄の女の子に思い入れを強く抱いていたことくらいか。確かにそうした方が後のドラのセリフ「女の子の前でいいカッコしようとして」に、より説得力がつく。
 ただ肝心のヤマタノオロチとの戦いが何ともしょぼかった。なんかちっとも迫力を感じられない。なぜなんだろう。単に画面が綺麗だからだとかそんなことではないだろうし、とそこまで考えてみて気がついた。
 このアニメ、音があまりにも弱いのだ。ほとんど目立っていない。普段の日常はそれでもいいが、こういうアクションシーンになると途端にトーンダウンする。音楽は音そのものが小さいために迫力に欠け、効果音もなんか控えめで臨場感に乏しい。これについては早急に改善すべきだろう。
 しかし平和な日常曲からスリル・サスペンス曲まで縦横に作ることができた菊池俊輔と言う作曲家は、やはり偉大だったんだな。
 しかしママの声は確かに三石なんだけど、同じ「大人の女性」でも、役柄に合わせて声を微妙に変化させているのはさすがだねえ。でもたまにはセーラームーンのような元気な声を聞きたいなあ。と、ちょっと脱線。

・思い出せ!あの日の感動
 何度見てもこの背景は違和感あるなあ。70年代ギャグアニメのテイストを出そうとでも思ってるんじゃなかろうな。
 今回は早くもアニメオリジナル?の道具「はじめてポン」が登場。と言っても機能そのものはハジメテンと同じなんだけど。「ハジメテン」というネーミングは個人的には好きだったので、原作のままで行ってほしかったと言うのが正直なところ。
 それ以外は特に問題はなく、ジャイスネが絡んでくるオリジナル要素も無難にこなしていた感じ。
 しかし個人的に一番気になるところは、リニュ1回目にしてこの話を持ってきたというところである。この話は本来、のびドラや各登場人物のキャラクターがかっちり固まり、視聴者に十分浸透している段階で初めて通じる内容だ。無論アニメを見ていた大多数の視聴者は、のびドラたちのことを知っているだろう。しかし「水田わさびの声のドラ」「大原めぐみの声ののび太」は、今日初めて登場したのである。視聴者がリニュー後のキャラクターにまだ慣れきっていない段階で、こういう話を出すのは早計ではなかったか。
 恐らく3話構成なんで、最後には感動する話を盛り込もうという意図が働いたんだとは思うけど、もうちょっと考えた方が良かったかもしれないな。

・ED
 ないの…?

 総じて水準に達している内容にはなっていたと思う。リニューアル1発目としては十分な内容ではないだろうか。下手にキャラをたくさん出さず、ドラえもんとのび太の2人を常に話の中心においた構成も正解だろう。
 なお新声優陣の声に関しては、もう既にネットの様々なところで賛否両論沸き起こっているようだが、僕はそんなに気にはならなかった。第1回なんだし、つい先月まで大山ドラの声に聞きなじんでいたのだから、違和感を感じるのは当たり前だ。問題はこれからどうなっていくかだろう。声優陣の頑張りに期待したい。
 なお作画の方は、口を尖らせる仕草が多かったのが目に付いたくらいかな。そんなに気になる要素はなかった。

 何にせよ、新生アニメドラえもんはこれからである。先月までの大山ドラの存在はあまりにも大きいだろうから、最初のうちはスタッフ・キャスト共に苦労するだろうが、より一層奮起して頂きたい。
 今日のレベルを基準点にして発展していけば、大化けする可能性は十分にあるのだから。
posted by 銀河満月 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(20) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

真偽を見る目はどこ行った

 さて、昨日から本格的にブログを始めて、今日は何を書こうかと思っていたら、なんともはや聞くのもくたびれるような、情けないニュースが飛び込んできた。

 詳しくはこちらを参照のこと。

 「週刊現代」が掲載した記事と、その真偽については上記のブログで既に解説済みなので、ここで新たに説明・解説するようなことはしない。
 しかしまあ、なんと愚かなことをしてくれたものだ。ただでさえ今週から放送が開始される新アニメドラに対して、大部分の人がナーバスな気分になっているはずなのに、ここにきてこんな虚報を平気で垂れ流すとは。今更言うことでもないとは思うけど、こんな様ではマスメディアの良心ってやつを信じることはできないね。まったく呆れ返って物も言えない。
 10年位前の状況だったら、この程度のネタ記事でも「真実」として知れ渡ってしまったかもしれないが、現在はまったく状況が異なる。情報通信がこれほど発達し、下手な嘘などすぐに見破られてしまうこのご時世に、こんな虚報を平気で垂れ流す神経がわからない。
 かつて石ノ森章太郎先生は、「今の人類はテクノロジーの発展に倫理観が追いついていない」というような発言をしたことがあるが、2005年の現代においても人間はあまり進歩していないと言うことだろうか。なんとも残念なことである。
posted by 銀河満月 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(1) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする