2006年04月30日

2ヵ月後の「恐竜2006」感想

 さてさて、自分で勝手に宣言していた通り、今日はドラ関連のことについて、ざっと書いていこうと思う。

 まずは「のび太の恐竜2006」の話。公開当初は一応ネタバレに配慮して、具体的な感想を述べなかったので、今回はその後に判明したことも考慮したうえで、感想を並べていくことにしよう。

 まず始めに断言しておくと、僕はこの「恐竜2006」、好意的な評価はしていない。
 劇中で恐らく観客に笑ってもらおうとして挿入されていたシーンがいくつかあったものの、すべてにおいて僕が笑うことが出来なかったのは、まあジェネレーションギャップだろうと考えるとして、それを差し引いてもあまりにも今回の映画はマイナスポイントが大きすぎた。
 多くはない。しかし1つ1つの失点がでかすぎるのである。

 今回の映画、確かにアニメ映画としてはかなり面白かった。キャラの動き1つ取ってみても、まるで本当に生きているかのように絶えず体のどこかを動かしているようで、「二次元の世界で三次元的世界を描出する」というのがアニメーションの原初とするなら、所謂目パチ・口パクだけではない、キャラの細やかな動きは、「アニメ映画」の原点に立ち返ったと言えなくもない。
 原作では特に重視されていなかった「あたたかい目」を繰り返し使用していた点も、子供たちの笑いを取ることにはまず成功していたし、何より「あたたかい目」の連続使用が、ラストシーンでの真なる意味での「あたたかい目」に繋がる、という伏線演出には、素直に感心させられた。
 アングルもかなり拘っており、特に黒い男がのび太の部屋に姿を現すシーンの、畏怖感を与える演出は絶品と言っていいだろう。
 クライマックスで恐竜ハンター基地から脱出する際、残り4人をドラのポケットの中に入れて脱出すると言う、歴代作ではあえて避けられていた演出を盛り込んでいるのも、まあそのすぐ後の「道具も全てなくなった」というドラの言葉とつなぎ合わせれば、それほどまでの状況だったと言う解釈が成り立つだろうから、あまり目くじらを立てるものではない。
 映画オリジナルであったのび太とパパの会話シーンも、原作ではパパがほとんど目立っていないだけに印象的だった。
 ちなみにパパがいじっていた「卵の中から恐竜が飛び出すおもちゃ」のモデルは、88年に出ていた「エッ?グッ!」という玩具。僕もゴジラとモスラの分だけ持っていたな。

 とまあ、良い点を色々書いてみたものの、これはあくまで単体の「アニメ映画」として見た場合の話である。
 しかし「ドラえもん」と言うブランド名を冠するアニメとしてはどうだったか。25年続いたアニメのブランドではない。70年に始まった「藤子・F・不二雄のドラえもん」として、一体どんな出来栄えだったのかということが、一番重要なことである。
 それは当然であろう。この映画は他でもない、「ドラえもん」なのだから。

 そう思って見てみると、かなり思い切った原作の改変が成されている。
 まず気になるのは白亜紀についたばかりの最初の夜、ドラが4人に「昔という時間」について語るシーンが、ごっそり省かれていたことだ。
 ドラえもんと言う作品は、別に時間をテーマにした作品ではない。しかし同時に「時間」は作品内での重要なファクターであり、常に意識されるべき存在であることは、今更言うまでもないだろう。
 言葉の上で「一億年前にやってきた」と言ったところで、現実問題として実感できるものではない。それは劇中の登場人物だけでなく、読んでいる読者とて同じことである。だからこそF先生は、自分たちが今生きている時間を起点として、そこから順にさかのぼり、やがて一億年前と言う時間軸に到達するまでを丁寧に解説し、読者を作品世界に容易に誘うための一助としたのだ。
 そのあたりの細やかな配慮を無視するのは、様々な冒険の見せ場を重視したと言う点では、間違った方法論ではない。しかし原作重視の作品を謳っている割には、少し原作者にとって失礼な話ではないだろうか。

 あとは、これはいつもの渡辺歩演出に見られることだが、意図不明なギャグシーンが多すぎる。
 きびだんごを食べた時の恐竜の目がギャグ顔になるのは、まあ「食べる前→食べた後」を明確に見せるための視覚効果として納得できなくもないのだが、「ドルマンスタインのかつら」シーンは、はっきり言って何でこんな設定にしたのかまったくわからない。
 渡辺氏曰く、「ただ怖いだけだと子供がついてこれないと思い、このような描写を盛り込んだ」とのことであるが、それははっきり言って余計な気遣いである。
 悪を悪としてきちんと描写できていない作品のどこに、「善と悪が戦い、善が勝つ」というカタルシスが生まれようか。
 黒服の男に関してはかなりきちんとした悪人描写をしていただけに、件のかつらシーン以降、悪連中の急速な矮小化が始まってしまい、正直情けなかった。
 この「悪を悪としてきちんと最後まで描写できない」あたりに、渡辺演出の照れと言うか、限界が垣間見えるように思う。

 一番問題なのはラストのシークエンスだろう。
 ドラが道具を全部なくしてしまったなどという、ご都合主義的展開のことではない。5人が結局自分達の力で目的地まで到達してしまうことが、最大の問題なのである。
 歴代の大長編ドラを振り返ると、驚くほどに「終盤で5人がピンチに陥り、そこへ第三者の救援が入る」という展開が多いことに気づく。
 F先生はかつて「鉄人兵団」の中で、タイムマシンで過去を改変すると言う終盤の展開を「安易な展開にしてしまった。僕は頭が悪いね」などと、半分冗談、半分自嘲気味に解説したことがあったが、僕はこのような措置を、日常と非日常を乖離させすぎないためのものとして、作者が意図的に盛り込んだものと考える。
 そもそも例え大長編の中で何が起ころうとも、ドラたち5人の立ち位置は基本的に変わらない。ただ本編の時よりもほんの少しだけ、なけなしの勇気を振り絞って、様々な冒険に挑戦していくのだ。
 しかし勇気を持つだけでは人はスーパーヒーローにはなれない。いくらやる気があったからといって、急に今まで出来なかったことが出来るようにはならないのだ。
 だからこそ5人は結局コア破壊装置を自力で止めることは叶わなかったし、水中バギーと言う犠牲を払わなければポセイドンを破壊することは出来なかった。ドラミと言う予想外の助っ人のおかげで魔法世界を救うことが出来たのだし、巨大隕石と言う乱入者が現れなければ、地底人との諍いを収めることは出来なかったのである。
 いわばのび太達5人が、自分たちで出来る限り頑張りぬき、その頑張りぬいた5人に対する「ご褒美」のようなものとして、奇跡的な展開が終盤に起こってきたのである。
 大長編と言えど、基本的に本編世界の日常で暮らしている5人は、決してオールマイティにはなりえないし、なってはならない。決して5人までも非日常的存在になってはならないのだ。
 それは原作者が最後まで頑なに守り通した、本編と大長編の越えてはならない一線であった。

 それをこの映画ではあっさり突き崩してしまった。大山ドラ映画の末期あたりによく見られた「のび太のスーパーヒーロー化」が、主役の5人全員にまで波及してしまったわけである。
 これで原作重視などとよく言ったものだ。そう言わざるを得ない。

 挙句には、エンディングタイトルロールに原作のコマを持ってくるという暴挙まで行われてしまった。
 こちらでのインタビューによると、最晩年のF先生がおっしゃっていた「(このマンガのジャンルを)ペンペン草が生えないほどに書き尽くしてみたい」という言葉を受けて、「まだペンペン草は生えていた」という意味を込めた、と言うことのようだが、自分の作ったアニメの中で最後を描くことを放棄しておいて、「まだペンペン草が生えていた」などと、一体どの口で言っているのだろうか。
 そういうセリフは、最後の最後まできちんと作り上げたアニメ製作者が言えるセリフである。原作回帰という言葉で、アニメ映画のエンドタイトルバックに原作を持ってきて、「自分自身でエンディングを演出する」という行為を放棄した人間の言うセリフではないだろう。
 あのシーンで原作のラスト2ページを出せば、感動しない人間はほぼいないだろう。そういう姑息な計算が多分に働いていたとしか思えない。

 この「恐竜2006」、興行的には成功しているとのことだが、ま、それは必然の結果だろう。十分な準備期間と優秀なスタッフ(これは皮肉でもなんでもなく、本当に間違いない)が揃って完成した映画、失敗しろと言う方が無理な話である。
 しかしこの映画は残念ながら、「ドラえもんの映画」とは言い難い物になってしまった。
 これは良くも悪くも「渡辺歩の映画」であり、それ以上でもそれ以下でもない。
 渡辺歩氏1人に依存しきってしまったかのような今回のドラ映画。来年以降はどのような道を歩くことになるのだろうか。
posted by 銀河満月 at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

新生映画「第一弾」、鑑賞

 昨日3月4日、ついに「のび太の恐竜2006」が公開された。随分前から色々騒がれていたけれども、ついにその全貌がベールを脱いだわけである。
 僕は日劇2の初回上映に行ってきた。初回上映時は上映後に舞台挨拶がある代わりに全席指定だったため、無理して行くことはないかと思っていたのだけども、その時間に合わせて開かれるオフ会にケデラッタさんから誘われたので、初回上映を見に行くことにしたのだ。

 思いっきり寝坊してしまったものの、何とか上映10分前くらいには入場することが出来たので、とりあえずはパンフレットをさっさと買い、上映開始をひたすら待つ。席の場所は…、なんと一番前(笑)。まさか一番前になるとは思わなかった。こういう席はさすがに子供が座るべきだよなあ。もし来年も来ることがあるんだったら、来年は少し考えよう。
 そんなことを考えているうちに上映開始。CMやら近日上映予定の映画の宣伝なんかの後に、本編が開始された。

 さて、本編の感想は…。今の時点では記述は控えよう。ただ事実だけを述べておくと、とりあえず「あたたかい目」を始め様々なギャグシーンできちんと子供達は笑っていたし、中盤以降、見せ場の連続になると騒ぐこともなくみんな見入っていたし、ラストあたりのシーンでは、号泣してしまった子供もいた。そんな感じである。
 こういう生の反応を見られるのが、映画を見に行った時の醍醐味だよねえ。

 終了後は舞台挨拶。司会は本編で出木杉役を務めている荻野志保子アナウンサーが担当。出木杉声で話してくれる機会もあるかと思っていたが、あくまで司会に徹していた。ま、映画には未登場だし、これは仕方ないだろう
 最初に着ぐるみドラが入場してから、さらに他の4人の着ぐるみと一緒に、声優5人が登場。明らかに関智一やかかずゆみ目当てのファンが声を上げたりして、一瞬どうなることかと思ったが、さすがにあまり騒ぐことはなかったようだ。
 僕は5人の声優を名まで拝見するのは初めてだったし、よく考えれば舞台挨拶をあんなまん前で見るのも初めてだ(笑)。
 関智一はさすがに場慣れしているだけあってか、落ち着いた感じで挨拶をしてくれたが、ちょっと落ち着きすぎな感じもあったか。やっぱりスネ夫の声からいきなり地声に戻ると違和感あるよなあ。
 ジャイアン役の木村昴は、逆に挨拶には余り慣れていないのか、余裕を見せる感じもなく、一気に挨拶をまくし立てて終わってしまった。ただし着ぐるみの動きに合わせてジャイアンを演じている時は別で、客席からの「リサイタルは?」というツッコミに合わせて、突然歌を歌いだすと言うアドリブをかましたりしていた。
 かかずゆみは映画について、普段よりもしずかがより大人らしく描かれていたので、お父さん方もドキドキしたのでは?とコメント。たぶんこれは「お父さん」だけではなく、「大人の男」全般に言っている言葉だろう(笑)。
 大原めぐみが挨拶を開始すると途端に会場から「のび太ー!」の声援が起こり、思わずお礼を言う一幕も。やはりみんなのび太に何より愛着を抱いていたらしい。
 締めはもちろん水田わさび。声優交代してちょうど一年のこの時に、この映画に関わることが出来て感無量と喜びを語り、さらに来年、再来年と映画を続けて生きたいと抱負を語ってくれた。
 その後ゲスト声優である神木隆之介、船越英一郎、劇団ひとり、そして渡辺歩監督が入場。それぞれ映画について語ってくれた。
 ピー助のぬいぐるみを持って入場した神木隆之介は、動物の声だけで演技をするのは大変で、特に別れのシーンはとても難しかったとコメント。船越英一郎は劇中で演じた黒マスクの雰囲気を出しつつ挨拶をしてくれた。劇団ひとりは自分が演じたそれぞれの役は何か、会場に向かっていきなりクイズを出して場を盛り上げた後、劇中のお気に入りシーンとして、タケコプターの浮遊感が今までとまったく異なるリアルなものになっていたことを挙げていた。
 そして渡辺歩監督。さすがにオールナイトの時のような冗談を飛ばすわけにも行かず、終始言葉を選んで語っていた印象だった。
 その後は写真撮影。声優さんや着ぐるみが集合して、客席側を背中にして写真を撮るわけだが、ここで客は全て入場時にもらう紙帽子をかぶって立ち上がり、さらに手を振ることになってしまった。僕は一番前の席なので、ちょうど集合している声優さんたちの後ろに隠れる感じになったのだが、まあいいや。

 終了後、ケデラッタさんと合流し、オフ会の待ち合わせ場所に移動。今回の参加者は結構年代が幅広く、上はともかく最年少は10代だった。実年齢を聞いて僕も結構なショックを受けたのだけど、僕より年上の某氏はさらにショックを受けてました(笑)。
 集まった後はマリオン内の喫茶店に移って、自己紹介をした後色々話しまくる。もちろん映画の話もしたのだけど、それ以外にドラ全般の話や他のアニメ、特撮と、思いつく限りの話をしまくってしまった。特にケデラッタさんや某氏さんは、先月のネオユー上映会もご覧になっていたので、あの時に見た旧ドラについての話でかなり盛り上がった。

 数時間だべった後、場所移動してカラオケへ。藤子関連イベントでのオフ会の場合、最初の一巡、または開始1時間以内は藤子アニメの主題歌のみを歌う、という暗黙のルールがあるので、みんなそれに準じて藤子アニメの歌を歌う。のっけから旧ドラ主題歌がかかったりして盛り上がったが、劇場版ドラの主題歌は大体静かな曲なので、緩やかにテンションが下がっていってしまった(笑)。その後はジャンルに関係なく歌を歌いまくったので、盛り上がったのだけども。今度は「あいつの名前はレインボーマン」を歌いましょう。

 カラオケ終了後は未成年組が抜け、残ったメンバーで居酒屋へ。酒が入ったこともあってそれぞれのトークもますます盛り上がり、特に僕は久しぶりに特撮や必殺の話をすることが出来たのが嬉しくて、そっち方面の話ばかりしてしまった。特撮ネタについてこれない人達には迷惑をかけてしまいました。
 結局お開きになったのは9時半ごろ。自宅に帰りついたのは11時ちょい前くらいだった。

 久々にまた充実した1日になった。映画も決して外れではなかったし、オフ会では楽しいひと時を過ごすことも出来た。やっぱりこういう機会はこれからも大切にしていきたいものですね。
 オフ会でご一緒した皆様、昨日は本当にありがとうございました。

 …次のオフ会は夏コミかな?
posted by 銀河満月 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(6) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月28日

「とりあえず」これで終わり

 ドラえもんプラスの5巻が本日発売されたので、早速買ってきた。最後なので限定版でも買おうかと思ったのだが、店にある限定版はどれも製本が僕の気に入らない状態になっていた(表紙の大きさから中身のページが少しはみ出ている)ので、しかたなく通常版を買うことにした。ま、特典は欲しくないからどっちでも良かったのだけど。

 内容については、とりあえず「人気歌手翼ちゃんの秘密」が入っていたのが良かった。てんコミ30巻台でよく描かれていた伊藤翼の物語も、この話でとりあえず終わりを迎えたわけだから、決着をつけると言う意味でもてんコミには収録されるべきだったろう。良かった良かった。
 個人的に好きな「スパルタ式苦手こくふく錠〜」がトップにあったのも、なかなかうまい構成だ。12年に一度しか描けないテーマを扱っているだけに、かなり貴重な話になっているのではないだろうか。「三月の雪」も、作品全体を包んでいる穏やかな雰囲気がいいね。

 そしてラストを飾るのは、やはり「45年後…」だった。ドラマニアの大半は「ラストはこれで締めて欲しい」と思っていたのではなかろうか。
 雑誌初出から21年の時を越え、ようやくこの作品もてんコミに収録された。もちろん原作ドラが全て単行本化したわけではないのだが、この事実が目の前にあると言うだけで、幸せな気分に浸れる自分がいるのも、紛れもない事実である。
 正に感無量。
posted by 銀河満月 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(1) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

祝!エスパー魔美DVD−BOX発売決定!

 タイトルの通り。

 テレ朝チャンネルで一応全話再放送されていたとは言え、遂に来ましたねえ。

 エスパー魔美は今更言うまでもないことだが、主人公の魔美がエスパーであるものの、殊更特別な事件は発生しない。超能力戦争が起きるわけでもなく、ヒーローになって大暴れするわけでもない。その点で言えば、魔美は数ある藤子作品の中でも「異端」の部類に入る。
 しかし同時に「日常と非日常の微妙な融和」という、藤子F作品に共通する世界観を堅実に守り、その範囲内で魅力的な物語を紡いできた、まさに藤子作品の「正統派」でもある。

 「異端」にして「正統」。この相反する魅力を湛えた作品、藤子アニメの黄金時代にアニメ化されただけあって、アニメも他の藤子アニメに劣らぬ良い作品に仕上がっている。
 原作のアニメ化作品は元より、往時のアニメスタッフにかかればアニメオリジナルエピソードさえも硬軟織り交ぜた佳作・秀作が頻出している。
 それだけに熱烈なファンは未だ多く存在し、彼らファン全ての切なる願いであった「全話ソフト化」が、今ようやく叶ったわけである。
 ただ一言、バンザイ!

 うーん、僕もやっぱ買っちゃおうかなあ。
posted by 銀河満月 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(3) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月18日

アニメ「旧ドラえもん」鑑賞記

 以前はとりあえずごまかして書いてみたのだけども、こことかここで書いてしまっているようなので、僕も調子に乗って書いてみようと思う。

 2月6日の戯言で、ネオユートピアの上映会へ行ってきたと書いたのだけど、その上映内容については具体的に触れなかった。
 それはまあ、今では再放送すら難しいような作品があったのも確かなのだけど、一番の理由は、「あの」作品を上映したと言う事実を、そんな簡単に公にしていいのかという思いが捨て切れなかったのだ。
 しかしネオユーのサイトでも真佐美ジュン氏のことに触れているし、上記のブログでも触れているわけだから、ネタ晴らししてもいいだろうと判断した。

 僕が2月5日、ネオユーの上映会で見てきたもの、それは数ある藤子アニメの中でも特に幻と謳われている、日本テレビ版「ドラえもん」だったのだ。
 当時の製作会社もなく、フィルムも散逸してしまい、今や視聴は二度と叶わないとまで言われていた作品を、この目で見ることが出来たのである。
 これはちょっとした奇跡と言ってもいいかもしれない。その奇跡の瞬間に僕は立ち会えたのだ。

 上映されたのはOP、EDと「男は力で勝負するの巻」、「潜水艦で海に行こうの巻」の2本。前者は富田耕生版、後者が野沢雅子版の作品であり、それぞれのバージョンを比較してみることも出来たのだ。
 さすがにこの作品については書きたいことが山ほどあるので、1つずつ書いていってみようと思う。

・OP
 僕はこの上映会で初めてOPも見たのだが、正直これでは人気が出なかったのも止むなしかと思えてしまった。
 当日は他に「ジャングル黒べえ」や「新オバケのQ太郎」も上映されたのだけど、その2作品のOPと比べると、曲・映像共に明らかにパワーが足りない。黒べえも新オバQも、イントロがかかった瞬間、画面に引き込まれるようなパワフルさを持っているが、残念ながら旧ドラにはその力強さが感じられなかった。

・「男は力で勝負するの巻」
 「ソノウソホント」が原作のアニメ。
 なんと言っても僕の人生で初めて見る旧ドラなのだからと、真剣に見入った。
 オープニングは原作どおり、空地で言い争っているのび太達のシーンから始まり、そこにやってきたドラえもんが声をかける…。

どこをどう聞いても富田耕生の声だ

 いや、話に聞いた限りでは、もう少し高めの声を想像していたのだけど、ホントそのまんま富田氏の声だったので、はっきり言って仰天してしまった。
 会場も富田ドラの一声が響いた瞬間、爆笑の渦が巻き起こっていた。僕は「えーっ!?えーっ!?」をひたすら連発してた(笑)。いや、それくらいインパクトがあったんだって。
 確かに僕達は大山のぶ代の声に慣れ親しんでいるとは言え、あの富田声はインパクトがありすぎた。

 話の大筋は原作どおりなのだが、力比べ合戦にスネ夫も混じっており、さらにスネ夫のパパが割れなかった板切れを、スネ夫のママ(空手三段という設定)が豪快に割ってしまうという、オリジナルシーンが挿入されていた。
 終盤に出てきたジャイアンの父ちゃんは原作とはまったく異なり、ジャイアンそっくりであるもののジャイアンよりずっと小さく、見た目だとジャイアンの弟のような容姿になっていた。
 その父ちゃんが何とか土管(アニメではスネ夫が板切れ、のび太が大きな石、ジャイアンが土管をそれぞれ親に割らせようとする)を割ろうとするが、当然割れるはずもない。しかし父ちゃんは可愛い息子を嘘つきにしないため、両手を腫れ上がらせながらも懸命に土管を叩き続ける。そこでようやくソノウソホントを見つけたドラが父ちゃんに土管を割らせ、親子喜びながら抱き合う、というのがクライマックスの流れになっていた。
 このあたりはよくある「下町人情」的な話作りになっていて、なかなか好感が持てた。原作と比較するとかなり大胆なアレンジだが、旧ドラの世界観で考えると、それほど破綻はしていない展開だろう。今のアニメドラでスネ夫のママをあんなふうに活躍させることは出来ないからね。
 あと一つ興味深かったのは、ドラがソノウソホントをポケットのどこにしまったかわからなくなってしまい、必死にポケットをあさるシーンがあったこと。ファンなら周知の通り、ドラは慌てると希望通りの道具をすぐに出せなくなってしまうのだが、このアニメの放送年は1973年。まだこの頃はその設定はかっちり出来上がってはいなかった。もしかしたら上記の設定は、この旧ドラから逆輸入したのかもしれない、などと考えたりもした。

・「潜水艦で海に行こうの巻」
 こちらは野沢雅子版。雰囲気としては、怪物くんのように高い声域で、怪物くんとは違ってハキハキとした喋り方をしている、という感じか。
 こちらの話での一番のサプライズは、しずかの家にガチャ子が居候していたこと。しかもドラと口げんかする程度で、あまり進行上の役に立っていない(笑)。
 話自体は海に行くところまでは原作どおりだが、それからは完全にオリジナル展開。交通渋滞で海岸にたどり着けないスネ夫達を尻目に、のびドラが潜水艦をモーターボートのように使って遊んだり、そんな風に張り合ううちに、全員無人島に打ち上げられてしまい、脱出のために出した「タイムトンネル」が実際は単なるワープトンネルで、のび太の家に繋がってしまったりと、何と言うか無茶苦茶な展開。
 これは前半の「男は〜」と比較すると、旧ドラという作品のダメな部分が露出してしまっているように見える。強引にドタバタギャグの世界に持ち込もうとして、逆に失敗してしまっている感じだ。

・ED
 映像は全部止め絵。歌詞のぶっ飛び具合は今更驚くことではないのだが、今考えると歌詞はともかくあのノリはOP向きだったかもしれない。

 と、とりあえず作品を見た感想はこんな感じ。
 あと個人的ににやりとした点は、スネ夫がジャイアンよりも目立っており、のび太をいじめる中心人物がスネ夫になっていた点かな。これは原作最初期の人物設定に通じるものがあり、旧ドラが原作最初期の作品を参考に、キャラの性格設定が決められたことを思わせる。
 ただ肝付兼太声のジャイアンは、やはり違和感があったなあ。
 作画はいかにも70年代ギャグアニメという感じの作風だったが、「潜水艦で〜」の方は雑に見える部分も少なからずあった。

 ともあれ、一生見ることはないと思っていた旧ドラを、遂に見ることが出来た。僕はそのことを素直に喜びたい。正直万人にお勧めできる内容ではないと思うし、全話視聴なんてそれこそ夢のまた夢だろうけども、それはそれとして、今は真佐美ジュン氏を始めとした、今回の上映実現に尽力された方々にお礼を申し上げたい。

 ちなみにその後の飲み会では真佐美ジュン氏の近くに座れたこともあって、真佐美氏が持ってきていた旧ドラの設定資料も拝見することが出来た。これまた感謝感激である。
posted by 銀河満月 at 01:45| Comment(0) | TrackBack(2) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月14日

これがプロの仕事と言うもの

 今日、何の気なしに本屋へ行ってみたら、ドラえもんの特集記事を組んでいた本を見つけたので、購入してみた。
 立ち読みした限りでは、スタッフインタビューや声優座談会がある程度の認識だったのだけど、家でじっくり読んでみてかなり驚いた。ドラえもんと言う作品を実によく調べていたからだ。

 基本は来月公開の新作映画の話題なのだけど、それ以外にもF先生の娘さんへのインタビュー、平山隆・元コロコロ編集長や、むぎわらしんたろう氏らのインタビューによる、藤子・F・不二雄という漫画家の分析など、意外なほどに密度の濃い特集が組まれている。
 驚きなのは、ワンニャンまでの歴代映画作品の紹介ページ。なんと「恐竜」には監督の福冨博氏、「開拓史」「大魔境」には別紙壮一氏、そして「鬼岩城」以降には芝山努監督の解説が、それぞれ記載されているのである。これには驚いた。
 解説そのものはそれほど長々と書かれているわけではない。しかしその程度であっても、この特集の取材班は、わざわざ芝山監督始め当時のスタッフの元まで出向き、インタビューを地道に行ったのである。これこそプロのライターにふさわしい姿勢だろう。
 圧巻なのは「映画『ドラえもん』大事典」。基本的に映画にのみ登場したコンテンツについて紹介しているのだが、その解説は原作本編の部分にまで触れている内容も多く、まさに短編・大長編双方の原作ドラに精通している人達が作り上げたと思われる労作だ。
 構成は中村孝司、広瀬小太郎、山田和正って書いてあるけど、誰なんだろうね。

 ともかく、この特集記事は、一つの作品を特集する際はこうすべき、というお手本のような素晴らしい内容のものになっていると思う。
 憶測と偏見に基づいた捏造記事を垂れ流していたどっかの本とは偉い違いだ。
 まだ読んでいない方は是非購入してみて欲しい。
posted by 銀河満月 at 23:29| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月06日

ネオユー上映会へ行ってきた

 昨日またまたマジックアカデミー3をやってきたのだけど、1回目こそ3位入賞できたものの、2回目以降は2回戦や3回戦敗退を繰り返してしまったため、またもやホビット組に降格してしまった。
 うーむ、正直こりゃまずいんじゃなかろうか。まあ昨日はアニゲクイズで自分の得意分野(ヒーローもの)がほとんど出なかったこともあるんだけど、やっぱり一問多答クイズが難しいなあ。スポーツがまったくわかんない。最初に出た一問多答は雑学だったから、まあ何とか答えることができたものの、スポーツとなるとはっきり言ってまったく手が出せない。0点がざらだから嫌になるなあ。
 エルフ組以上じゃないと上級魔術師になれないし、それ以前にいまだ中級6級だし、しかしこんなところであきらめたくもないし、難しいもんだなあ。
 結局はクイズの答えを覚えるしかないんだろうけども、そんなに頻繁にプレイできる環境でもないしな。やっぱり友人と一緒にやれば、少しは正答率も上がるのかな。

 さて本題。昨日はネオユートピア主催の上映会に行ってきた。
 会場の最寄り駅でケデラッタさんと合流し、会場へ向かったが、会場は思ったよりも広かった。
 上映内容はソフト化がされていないために視聴が困難な作品が主だった(そりゃそうだ)。上映中には抽選会もあったのだけど、僕は1つもあたらなかった。QMA3といい、昨日はついてなかったんだろうなあ。
 貴重な映像なんかも見ることができたので、それは楽しかったね。
 休憩時間時にはおおはたさんやgmさんとも色々話すことができた。お2人とも関西方面からこのイベントのために馳せ参じたとのことで、その行動力には本当に頭が下がる。僕がお2人の立場だったとしたら、面倒がって上京なんてしないだろうからなあ(笑)。
 とりあえずアニメのブログでのネタバレについては、今後一考します。

 上映会終了後は近くの飲み屋で懇親会。ケデラッタさん始め色んな方から、色んな情報や色んな資料を見せていただいたので、懇親会にも参加して本当によかった。
 特にケデラッタさんとは、普段ネットには書かないような愚痴(笑)を言い合ったりして、楽しい?ひと時を過ごせた。
 懇親会は20時過ぎにお開きとなったので、僕はそれ以降の飲み会には参加せず、帰宅した。

 藤子関連のファンイベントに参加するのは去年の5月以来だが、普段藤子やらアニメやらの話をする機会がほとんどないだけに、こういう特別な機会は大事にしていきたいものだと思う。
posted by 銀河満月 at 13:04| Comment(1) | TrackBack(2) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月28日

今更?ネオユー入会

 本日チャンネルNECOで放送された「まんが道」1〜5話、無事録画することが出来ました。
 ケデラッタさん、教えてくださってありがとうございます。

 さて、僕もついにと言うかやっとと言うか、藤子ファンサークル・ネオユートピアにようやく入会した。
 何で今まで入会していなかったかと言うと、学生時代は金がなく(会費が少ないと言ったって、わずかばかりのバイト代が頼りの貧乏学生にはきつかったのです)、就職してからははっきり言って、あまりの忙しさに忘れていたためである(笑)。
 去年はほぼ1年間、精神的に余裕のあった年だったので、ようやく入会に向けて動く気分になったと言うわけである。
 まあ、コミケやら某書店やらでネオユー発行の本は購入していたのだけどね。

 今更入会したからと言って、何がどうなると言うものでもないが、とりあえずいろんな情報を仕入れることが出来るという点では、今までよりも楽になると言うものだろう。

 そう言えば今年はやっぱりオールナイトはないのだろうか…?
posted by 銀河満月 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

サブタイトルを考えよう

 今日はリニュ版ドラの感想を書く前に、先週からやたらと長くなったサブタイトルについてちょっと触れておこうと思う。
 僕としてはあんまり気に留めていなかったのだけど、各所のブログなんかを見て回る限り、良くも悪くもいろんな人に衝撃を与えているらしい。

 で、僕としては上に書いたとおり、サブタイトルが長いこと自体は特に気にしていない。視聴者の気を引くために煽り文句を追加しただけであろうことは想像に難くないが、まあ売る側の論理としては別に間違ったやり方でもないし、「サブタイが長い」ことは別にとやかく言うほどのもんじゃないだろう。

 ただ、ただである。
 今回のサブタイ長文化にまったく問題がないわけではないのだ。僕は確かにサブタイが長いこと自体は気にしないが、それは「長くても違和感のないサブタイトル」「長い分見苦しかったり、聞き苦しくなっていないサブタイトル」の場合に限られる。
 そう、ぶっちゃけて言えば、今回のサブタイ長文化はあんまりにもセンスがなさ過ぎるのだ。サブタイトルとしての統一感がまったくない。
 例として先週の「新年だ!アラビアンナイトだ!ランプのけむりオバケ」と言うタイトル。「新年だ!」「アラビアンナイトだ!」「ランプのけむりオバケ」と、物の見事に3つの語句をただ並べただけで、まったく1つの文としての統一性がない。
 さらに問題なのは、「新年」はともかく「アラビアンナイト」について触れているものが、劇中で一度も登場していないのである。道具自体はアラビアンナイトをモチーフにしてはいるが、それだけではサブタイにまで持ってくるには弱すぎる。せめて劇中で幾度か「アラビアンナイト」という言葉を使わせるべきではなかったか。
 その上で例えば「新春アラビアンナイト騒動 ランプのけむりオバケ」とでもすれば、まだすっきりした感じになるだろう。
 「かべ紙の中で〜」にいたっては問題外。ジャイアン新曲発表ってなんだかわかんない。実際の劇中ではジャイアンがいつもの調子で歌を歌っていただけであり、作中で特に着目していないものをサブタイに持ってこられても、こっちは戸惑うことしかできない。後期必殺シリーズだって「りつ減量する」なんて本筋とまったく関係ないサブタイをつけながらも、きちんとりつのダイエット描写は描いていたぞ。

 あと1つは、これはかなりギリギリの段階で煽り文句が追加されたためだろうが、サブタイトルの読み方があまりにも強引だ。
 元々あのサブタイトル画面は、サブタイトルが短いものだという前提の下に作られているのだから、文句を追加すれば枠内に収めるのが難しくなるのは当然だろう。
 それを強引に読ませてしまっているので、何とも聞き取りにくく、耳障りなものになっている。長文サブタイをこれから続けるとしても、これだけは早急に改善すべきだろう。

 これからもサブタイに煽り文句をくっつけるんだったら、いっそのこと話の展開丸わかりになるようなタイトルにしたらどうだろう。
 「ドンホラーの息子が魔空城に帰って来た」とか「学校から帰ったら ぼくの家はマクー基地」みたいにすればバッチリじゃないですか。
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2006年01月13日

長ったらしいサブタイトルだ

 さてさて、今年最初のリニュ版ドラの感想である。
 2ヵ月後に劇場版の公開を控え、どうにも盛り上げなくてはならない状況の中、新年一発目の作品の出来ははてどんなものだったのか?
 …そんなに構えることもないんだけど。

・「ランプのけむりオバケ」
 本来のサブタイは長ったらしいのだけど、長いんで省略。
 つーか初期のメタルヒーローシリーズじゃあるまいし、何であんな長ったらしくするんだ?

 さて内容は、概ね原作に沿った展開なのだが、終盤でオバケが銀行に向かっていくのは、流れとしては面白かっただけに、もうちょっと緊迫感を盛り上げた方が良かったんじゃないかと思う。
 ただオバケが基本的になんでも他人にやらせようとすることについて、原作にもあった序盤の伏線をさらに膨らませていたのは良かったと思う。
 ラストの改変は微妙だな。原作のまんまだとどんな風に終わらせればいいか迷うだろうが、今話のように1回大騒ぎが起きているにもかかわらず、まったく反省せずに(←これ重要)もう一度ランプを使おうとするのび太の姿には、違和感を感じざるを得ない。

・「かべ紙の中で新年会」
 オチは変わっていたものの、ちゃんとパパを登場させていたのは良かった(笑)。
 しかし原作のほのぼのとしたオチを気に入っている僕としては、今回のギャグ系オチはちょっといただけなかった。
 ま、気になったのはオチの部分くらいで、あとは壁紙を使っての遊びを楽しく描けていたと思う。

 …ところでジャイアンの歌って、結局なんだったんだ?

 途中ではスキマスイッチの歌う劇場版主題歌が触りだけ流れていた。これも曲を少し聴いただけでは何とも言えないんで、やっぱり全部聞いてから、そして劇中でかかっている曲を聴いてから感想を述べるべきだろうね。

 今年はさすがにオールナイトはないのかなあ。やるとすると、チケット購入は今まで以上に厳しそうだから嫌なんだよな。
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また失敗

チャンネルNECOのまんが道、録画するの忘れたあぁぁぁ!!!


 本当に俺って奴はなんてバカなんだろう…。


 全然関係ないけど、今週の舞-乙HiMEの終わりの「引き」は、方々で「あんな終わり方するな」という意見を聞いたが、僕は特に何とも思わない。
 今週の話がダウナーモードで、来週がアッパーモードになるってだけでしょ。正直ああいう引きは、メインキャラかゲストキャラかって違いはあるけど、必殺シリーズで散々見てきたから、あんまり格別の感慨を抱かないんだよね。
 ま、喜んで見たいもんじゃないけどさ。

 …と、他の作品の話をして気を紛らわしてみる。
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2005年12月31日

「最後」で「最初」の大晦日3時間SP

 さて、今年最後の日の戯言にドラの感想を書いてみようかな。

 新作アニメは「雪山のロマンス」「ラジコン大海戦」「竜宮城の七日間」。
 この中で比較的素直に楽しめたのは「ラジコン…」くらいかなあ。軍歌が流れなかったのは原作ファンとしてはつまらないと言えばつまらないが、まああれはあってもなくても話の筋そのものには絡まないから、これに文句を言っても仕方ないだろう。ラストのスネ吉兄さんのセリフ改変は、さすがにちょっと物足りなかったけどね。
 展開そのものは力と力のストレートなぶつけ合いがきちんと描かれていたので、その辺は満足。

 「雪山〜」は冒頭ののび太のバカっぷりで嫌になった(笑)。と言うか前々から言われていることだけども、リニュ後ののび太は間抜けな面が本当に「バカ」にしか見えないふうに描かれることが多いので、その場面に関してはちっとも愛着が沸かないのだ。まったく周りの空気を読んでいないかのような言動・行動が多々見られる。前にも書いたが、スタッフは未だにのび太という少年の性格を誤解している面があるようだ。
 大人キャラの声はそのまま同じ声優が演じていたが、こっちの方は意外と違和感を感じなかったなあ。特にスネ夫の声の微妙な違いはさすがと言うところか。

 「竜宮城〜」は、どうもねえ…。話と深く絡まないくせに、見た目そのまんまな「小悪人」を登場させるのが、個人的には好きじゃない。
 ああいうキャラを安易に登場させるのは、「悪人」という設定のキャラをあまりにもカリカチュアライズしすぎてるんじゃないかと思うのだ。
 ま、気になったのはそれくらいで、後は普通に楽しめたけどね。追加された脱走シーンは「海底鬼岩城」を思わせるシーンで楽しかった。
 と言うかよくよく考えると、5人揃ってこういう「非日常」世界へ行っての冒険をするというのは、初めてのことなんだよね。それだけでも結構新鮮に見えてしまった。この空気を保てているなら、映画版もだいぶ良いものになっているのではないだろうかと思ったりもする。

 途中途中に入った各国のシーンは、80年代の様々な藤子関係スペシャルの企画を見ていた人間にしてみたら、ニヤリとさせられる企画だったのではないだろうか。
 どう贔屓目に見てもバカとしか思えない(笑)企画ではあるのだが、いかにも「局を挙げて」って感じがして、これはこれで悪いとは思わない。
 ただこれはドラと言う作品が思いっきり時流に乗ってる時なら受けるけど、今のご時勢にやっても受けるかどうかは微妙だなあ。

 今年最後のアニメドラ。思えば今年はドラ絡みでいろいろあったよなあ。これほどドラと言う作品が激動したのは、F先生が亡くなられた時以来かもしれないね。
posted by 銀河満月 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月20日

結局リニュー前と変わらないんだね

 「スキマスイッチがドラえもん歌う!」

 …誰?

 ま、それはさておき、上記のことが決まったらしい。
 全然知らないからなんとも言えないのだけど、紅白に出るようなんで、歌だけでも聴いてみるかな。

 しかしえらそうなことを散々言っていたわりには、結局やってることは大山ドラ時代と全然変わらないんだねえ。
 しかも例によって声優としても出演するとのこと。まあこれは文字通りの友情出演みたいなものだから、これについては(恐らく演技は下手だろうけども)大目に見たほうがいいかなと思う。
 でも「映画ドラを全作見た」ってのはどうなんだろうね。と言うか、僕も一応全部見てるはずなんだけど、最近のはあんまり記憶に残ってないんだよねえ。南海何とかとか太陽何とかとか。

 でもねえ…。なんか新情報が発表されるたびに、見に行こうという気力が萎えていくのは何でなんだろうね。
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2005年12月03日

しずか、久々に復帰

 昨日のリニュ版ドラは、先週が(僕としては)あんまりな出来栄えだった反動か、なかなか面白く仕上がっていた。漫画原作の話をうまくアニメ用にアレンジしたという感じだ。

・ロボ子が愛してる
 原作ではロボ子の、藤子Fキャラ離れしたルックスもまた1つのインパクトになっていたのだが、これをアニメで再現するのはさすがに無理があったか。
 大筋は原作どおりだが、序盤の展開が原作そのままだとしずかが冷たすぎると言う配慮からか、スネ夫から誘われた時にしずかが「のび太が行かないなら行かない」と、フォローを入れている。これは後半のしずかの態度にうまく伏線として絡んでいるので、なかなかうまい処理だったと思う。
 一部(より多いか?)ファンの注目の的であった今回のロボ子だが、原作のキャラとアニメオリジナル要素がうまくかみ合って、かなり魅力的に描かれていた。欲を言えばジャイスネを倒す時はただ振り回すだけでなく、本当にボロボロにして欲しかったけども。

・声のかたまり
 Aパートに比べると、幾分小ぢんまりした印象があるものの、基本はかっちり守ったままでオリジナルの要素を追加するという、丁寧な作りになっていた。
 ジャイアンとの勝負の際に一方的な展開にせず、のび太をピンチに追い込むことで、原作とはまた異なる緊張感を生み出しており、一瞬先の読めない展開になったのは、なかなかうまい試みだったと思う。
 ただ、のび太が泣き出してからジャイアンが声に潰されるまでのテンポが悪かった気もしなくはないが。

 今回放送分よりしずかも復帰、大晦日も例年通り3時間スペシャルが放送されるとのことで、とりあえずは一安心と言うところか。
 でもねえ…。今の調子のままでは、来年もこの体制を維持できるかは極めて微妙だと思うぞ。
posted by 銀河満月 at 18:56| Comment(0) | TrackBack(5) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

スネ夫じゃなくてしずか

 藤子・F・不二雄先生の誕生日でもある本日12月1日、ドラえもんプラス4巻ともっと!ドラえもん4巻、ぴかコミでウメ星デンカ1巻が一斉に発売された。
 ここんところはさすが小学館、わかっているようだ。

 ただ、一応全部は買ったのだけど、デンカ以外はさして目新しいものはないんだよね。プラス4巻はそりゃ今までのてんコミには未収録だったけど、僕は一応全部読んでしまっているわけだし、もっとドラも海外の最新ドラ事情は、普段手に入れにくい情報だけに楽しめたけど、あとはそれほどって感じだったしなあ。
 かかずゆみのインタビューがきちんと載っていてくれたのは何よりだった。明日のリニュ版ドラはロボ子の話だから、恐らく明日の放送分が、復帰後第1作になるのだろう。

 で、今回ついてくる付録なんだけども、開けてみたらスネ夫ではなくしずかが入っていたので、かなり仰天してしまった。
 あまりにも普通に入っていたので何事かと思って調べてみたら、どうやら出版側の手違いで5号につくはずのしずかがついてしまったらしい。
 本屋によってはその点について、きちんと断りを入れている店もあるようなのだが、僕の行ったところには何もなかったぞ。しっかりしてくれよ、TSUTAYA(笑)。

 ネット上を色々見て回ると、やはりプラス4巻で初めて読んだ作品が面白かった、と書いている人が多かった。
 こういう感覚は残念ながら僕にはもう味わえない。アバレちゃんを向こう1年分読んでしまったのび太もこんな気持ちだったんだろうなあ。
posted by 銀河満月 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(2) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

はっきり言おう、今回は最悪

 ホント言うと、今日はリニュ版ドラの感想書くのやめようかとも思ったのだけど、悩んだ末にやはり書くことにした。
 何がダメだったかってことを文章化して、客観視できるようにしておくのもいいんじゃないかと思ったので。
 だったらブログに載せなくてもいいじゃんと思うかもしれませんが、まったくもってその通りです(笑)。

 で、今回の感想。
 何がダメだったかって、あの大仰なセリフの言い回し全て。パパの説教は力入れすぎて空回りしてたし、コンチュー丹の解説するドラも、やたらオーバーな台詞回しとアクションが目に付くばかりで、知性の欠片も感じられない。
 なんか渡辺歩がかつて演出していた頃とは、別ベクトルの過剰演出だったな。大仰なだけで空回りばっかりしてるから、他の要素とまったく噛み合っていない。
 のび太にしても、「割りが合わないや」のセリフを言う時にニヤニヤ笑わせたりして、「のんびり屋」という性格を履き違えているかのような演出が鼻についた。
 つーか最近のわさびドラの声を聴いていると、通常時の声以外にやたらと語気を強めるシーンが多くなってきているのだが、もしかして声のバリエーションは本当にそれしかないのか?だとすればいくらなんでも引き出し少なすぎ。

 なんか今まで溜まった悪い所が一気に放たれたような内容だったな。
 でもってラストの劇場版予告での「ピューイ」

 もう勘弁してください。

 サンバルカンでも見よう…。
posted by 銀河満月 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(5) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月23日

あとは「よいこ」と「幼稚園」のみ

 今日、久々にサイトの更新作業を行った。と言っても準備だけだけど(笑)。
 5月に一応原作ドラの全話紹介はほぼ完了したのだけど、それ以来サイトがほぼ手付かずになっていたので、ずっと改装したいと思っていたのだ。
 ドラえもんプラスが出たので、未収録作品のカテゴリに入っていた作品も移動させないといけないし、「よいこ」「幼稚園」収録分も少しずつだが読めてきているので、そちらのコンテンツも改めて作成しないといけない。
 そんなわけで今日はプラス1〜3巻用のコンテンツを作っていたのだが、これがまためんどくさいったらありゃしない。
 単に未収録のほうにあった作品紹介をコピペするだけの単純作業なのだが、こんな作業はのび太じゃないが、10分もすれば飽きてきてしまう。しかも微妙に紹介文の内容なんかも手直ししながらの作業になるので、結局根負けしてしまって、今日はあまりはかどらなかった。
 どうも最近、怠け癖がついてきていかんな。

 まあ当面の問題は「よいこ」「幼稚園」収録分の補完だけだな。ぴかコミなどである程度は読めるものの、やはり最終的には子ども図書館に足を運ばないといけないだろう。
 しかし今の居住地は、あまりにも図書館からは遠いので、行くなら実家に帰省しているであろう年始くらいしかないかもしれないな。
 よいこや幼稚園に収録されている作品は、ページ数こそ少ないものの、連載されていた期間もそれなりに長いので、恐らくは大量にコピーを取ることになるだろう。
 と言うか、どうも子ども図書館は国会図書館と貸出方法が微妙に違うような気がするんだよな。今までまったく同じように考えて借りていたのだけど、今度行ったら司書の人に聞いてみよう。

 そう言えば「のび太の恐竜2006」に登場する恐竜ハンターの声は、船越英一郎氏に決まったらしい

 つーか、「声優以外の人から理想のキャストを選抜する」と言う考え方が、真面目に僕にはよくわからんのですが。
 なぜあれだけの人が揃っている声優界から選抜しないで、わざわざ外のジャンルから招聘するんだろう?
 これもプロデューサーが率先して行った人選?

 船越氏自体は嫌いじゃないんだけどね。
posted by 銀河満月 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

「眠る」ってなんだよ、「眠る」って

 なんか今日のドラえもんを見てたら、突然画面がやけにわるくなってしまったぞ。元々引っ越し先では微妙にゴーストが発生していたのだけど、なんかBパートのあたりで急激にゴーストがひどくなってしまった。
 つい先日はケーブルテレビの映り具合もおかしくなったし、ホントに大丈夫なんだろうか、ここのケーブルネットサービスは。

 それはさておき本日のリニュ版ドラの感想を。

「けん銃王コンテスト」
 ?? なんで空気ピストル撃つと「眠る」になるんだ?あれだったらわざわざ空気ピストルなんぞ使わずとも、ネムケスイトールで十分ではないか。
 アニメ化に際しての改変は、ある程度は仕方がないことだとは思うが、今回はにわかには納得しがたい。そこまでドラの世界を暴力的なものとは無縁の無菌空間にしたいのか。というか、せざるを得ない状況なのだろうか。
 オチがオチなだけに、一応この改変はすんなり収まってはいるのだけど、個人的にはどうも納得できない改変であった。
 ジャイアンの凶悪ぶりはよく出てたかな。

「おおかみ男クリーム」
 今話の成否はドラがどこまで傍若無人に(しかも本人にその気なく)暴れまわるかにかかっていたのだが、それに関しては十分及第点をつけられるだろう。
 ドラの顔が丸顔と言うことを生かして、ドラの顔を見るだけでママが狼化してしまうという状況を作り出しており、それが原作以上に切迫感を生み出していた。
 顔を引っ張ってコロコロ表情を変えるドラの動きもユニークなものに仕上がっていたと思う。
 ただ追加のオチは余計だったかな。

 なんか今更って感じもするけど、音楽も何だかんだ言って菊池メロディを随分意識してしまっている気がするな。
 まあ、偉大な前作の影響を受けないで済むわけはないのだけども、スタッフにはさらに奮起して欲しいものである。
posted by 銀河満月 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(6) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月05日

しずかの出ない話ばっかり

 皆さん、どうも今晩は。「絶対可憐チルドレン」の登場人物名称の元ネタが源氏物語にあることを、今日始めて気づいた愚か者の銀河満月です。
 今日は新しいコンテンツ?の準備でもしようかなあと思っていたのだけど、最初から出鼻をくじかれてしまい、どうしようか思案中。でも今構想しているコンテンツは、はっきり言って早い者勝ちだしなあ。どうしたものか。

 さて、それはそれとして、昨日のリニュ版ドラである。
 しずか役のかかずゆみがまだ産休に入っているためか、先週に続いて今週も、しずかの登場しない話になっていた。来週もしずかが登場しない話のようだが、せっかくなんで早いうちに復帰して欲しいものだ。

・「正直太郎」
 こういう役になると桜井敏治は絶好調だな(笑)。
 まあそれはともかく、のび太の親戚で登場するのは大抵パパの血縁者ばかりなんで、今回のようにママの血縁者が出るのは、実は全作通してみても結構珍しかったりする。
 話自体は基本的に原作どおりだったのだが、冒頭のドラ焼きの取り合いは、のびドラの何気ない日常をよく描写できていたかなと思う。シチュエーション的には他の話でもよく出てくるのだけど。
 今話では玉夫の告白シーンあたりに、演出や作画がやけに力を入れていたようで、そのシーンだけ見ると別の作品に思えてしまう(笑)。だからこそ、そのシーンのすぐ後に来る、のびドラの疲れ果てた描写とのギャップがでかくて笑えてしまうのだが。
 今回はうまく料理できていたように思う。

・「ゴルゴンの首」
 原作では単にカチカチに固まってしまうだけ(目は白目)だったが、今回のアニメでは、光を浴びた者は文字通り石になってしまっていた。アニメという作品ジャンルの方法論を考えると、こちらの方がよりわかりやすいと言うことだろうか。
 こっちの話も細かい演出で原作の展開をより補強していた。原作ではドラがやられたであろう音だけを聞いて、さっさとのび太は逃げてしまうが、アニメでは石になってしまったドラをのび太に見せ付けることで、絶望感を強調できていたと思う。
 のび太を追いかけている時のゴルゴンの首の描写では、カメラ視点を地面すれすれに持ってきて、そこからさらに仰角カットでゴルゴンの首を捉えていた。これも恐怖感を煽ると言う点で、良い演出技法である。
 ラストでこれまた原作どおり、先生まで仲良く一緒に歩いているのが笑えた。

 今回の話は最近の話の中では、アニメオリジナルの要素をうまく消化できていたと思う。
 しかしジャイアンやスネ夫の声はかなり安定してきているのに、肝心ののびドラの声はまだいまいち不安定のままだな。もうちょっと落ち着いた雰囲気が出せるようになるといいと思うのだけど。
posted by 銀河満月 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(4) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月30日

「ライオン丸」はハードなんだけど…

 書くのがまたもや遅れたが、先週のリニュ版ドラの感想を。

・新OP
 自分の中では正直、いいとも悪いとも言えない出来だった。
 歌自体は作品名やキャラ名こそ入っていないものの、イメージソング的に作品を歌い上げていると言う点で、同じ宇崎・阿木コンビの名曲「大人になんかならないよ」と同じような感じがして、それほど嫌な感じはしなかった。
 個人的に気になるのはOPアニメの方。原作に出てくるキャラが大挙出てくるのは、原作を読んだ身としては嬉しくもある反面、何もそこまでしなくてもいいんじゃないかという考えも沸きあがってきてしまう。
 ただま、見た瞬間に激しく拒絶反応をしてしまうような雰囲気にはなっていなかったので、その点は良かった。

・「あやうし!ライオン仮面」
 ドラとフニャコ先生の掛け合いのテンポは、ほぼ原作準拠のままで小気味良いものだった。それぞれの声優もお互い乗って演じているように見受けられたし。
 例の「グェー」のところは、原作絵をそのままトレースしたような絵柄になっていたけど、実際トレースなんだろうかね?ま、あのシーンのインパクトあってこそのこの話なんで、その辺スタッフはちゃんとわかってくれていたという感じ。
 ま、それだったら「ギャー」の部分もちゃんと描いてくれよ、という考えも持たないわけではないが。

 ちなみに今になってようやく気づいたのだが、以前このライオン仮面の元ネタは「快傑ライオン丸」だと思っていたのだけど、よく考えると「ライオン仮面」は71年6月号に掲載され、「ライオン丸」はほぼ1年後の72年4月から放送開始されている。つまりどう考えてみても、ライオン仮面はライオン丸のパロではないのだ。
 じゃあこれは何なんだろうと思ってみると、もしかしたら「タイガーマスク」のパロではないかと考えるようになった。ま、パロとかじゃなくて、F先生が普通に考えただけなのかもしれないが。

・「のび太のなが〜い家出」
 しかし前からそうなんだけど、富永氏が作画監督やってると、大山ドラの面影がどうしても出てきてしまうよなあ。
 それはさておき、今話は三石さん大活躍って感じだったなあ(笑)。
 ただ時間経過についてのママと周囲のギャップが、あまり強く打ち出されなかったのは、ちょっと物足りなかったかな。原作ではそのあたりを淡々と描くことで、かえって不条理感を打ち出していたのだが。

 今回の新OPについては、まだネットなんかで他人の感想を見ていないのだが、僕としてはそれほど悪い印象は抱かなかった。
 ただ、今日近所のデパートで行われていたドラのイベントで大山時代の「ドラえもんのうた」がかかっており、それを効きながら子供たちが騒いでいる様子を見ると、なんとも複雑な気分になってしまったのも事実である。
posted by 銀河満月 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(3) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする