2008年02月24日

二度目の「日本テレビ版ドラえもん」観賞

 先週の17日に、藤子ファンサークル「ネオ・ユートピア」主催の藤子アニメ上映会が行われたので、2年前に続いて今回も行ってきた。
 今回も「新オバケのQ太郎」を始めとした、現在では視聴困難な作品を色々見ることが出来た。
 新オバQでは「ブルトラマンよたのんだぞの巻」が流れたけども、その冒頭、劇中劇のブルトラマン活躍シーンには「レッドマン」の主題歌がかかっていたのが個人的にヒット。
 レッドマンと新オバQの劇伴担当者はそれぞれ違うので、なんでここでいきなりレッドマンの曲を引っ張ってきたのか、不思議なところだ。
 強いて言えば放送局が両方とも同じ日本テレビだったってことくらいか。

 しかし今回のメインはなんと言っても、2年前と同じく「日本テレビ版ドラえもん」の上映である。
 今回も以前と同様に真佐美ジュン氏の提供による上映である。
 今回上映されたのはまず、富田耕生版の「ねがい星ながれ星の巻」。言うまでもなく、てんコミ10巻の「ねがい星」が原作であるが、原作の展開自体は中盤あたりで消化してしまい、終盤の展開からオチに至るまでは、完全にアニメのオリジナルストーリーとなっていた。
 終盤はしずかの「弟が欲しい」発言を真に受けたねがい星が、どこからか捨て子を連れてきてしまい、その捨て子を軸に物語が展開する流れになっていたのである。
 ただ一応しずかのそのお願いは作中でも序盤に一度言われていたので、それほど強引な展開と言うわけではなかったのだが。
 なお今回は源家のお手伝いとして、ぼた子が登場しているエピソードでもあったので、そういう点でも貴重なエピソードではある。
 オチはしずかが子供らしい無邪気さを前回にして、両親に「早く本当の弟を作って」とせがむと言う、「人間製造機」に近い感じの大人チックなものだった。

 と、普通にストーリー感想を書いてみたけども、実際この話の中でのドラの声は富田ボイスだったので、以前に一度聞いたことがあるにしても、それでも聞いている間はずっとニヤニヤ笑い続けてしまった。
 で、今回見ていて改めて気づいたのだけど、よく富田時代のドラは「おっさん臭い」と言われるが、これは単に声だけの問題ではなく、演じる富田氏の演技(と言うかアドリブ)による影響も大きいと感じられた。
 例えば「〜なんだから」というセリフがあった時、富田ドラは「〜なんだから『して』」と、語尾にわざわざ『して』をくっつけて、変に古臭い言い回しにしてしまっている。
 すべてのセリフがそうなっていたわけではないのだけど、こういうアレンジが行われることで、ドラえもんがより一層おっさん臭く感じられたのではないだろうか。

 続いての野沢雅子版は「お天気ボックスの巻」。
 この話は原作とはまるっきり異なる話になっており、この思い切った改変ぶりは、最近のリニュ版ドラに通じるものがあるかもしれない。
 そして何の因果か偶然か、思いきった改変すると面白くなくなるってのも共通してるんだよね(笑)。
 話は「虹を持ってきてくれたら何でも言うことを聞いてあげる」とのしずかの言葉を聞いて、一念発起したのび太がドラの力を借りて何とか虹を作ろうとする、というのがメイン。
 序盤は「ヘリトンボ」を使って空に上がり、虹を取ってこようとするのびドラのやり取りが描かれたが、このあたりの間抜けなやり取りはいかにも原作最初期を意識している感じがする。
 そしてお天気ボックスで様々な天気を起こすことで、どうにか虹を作ることに成功するわけだが、しずかの部屋でいざ虹を作ろうとしたら、虹を作るのに必要なカードの1つを紛失してしまい、挙句に雪のカードを使ったために雪が止まらなくなってしまい、怒ったしずかに2人は追い出されてしまう。
 のび太は例によって「ドラえもんのせいだ」と怒り(実際ドラのせいなんだが)、ドラは頭をぶつけて虹の幻覚を見てしまい、フラフラになりながら「のび太にも見せてあげたい」を呟く。そのシーンでエンドとなった。
 うろ覚えの部分もあるのだが、はっきり言ってかなりつまらなかった。中盤ののび太の部屋で虹を作る際、強風のカードを使った時にのび太が窓ガラスを突き破って吹っ飛びそうになったシーンは面白かったけども、あとはどうにもテンポが悪い感じ。
 良かった点としては、前半の「ねがい星」とは打って変わって、しずかが可愛く描かれていたことくらいか。

 で、これまた今回の野沢版を見ていて思ったのだが、前回の観賞記に「野沢版のドラは怪物くんのように高い声域で、怪物くんとは違ってハキハキとした喋り方をしている、という感じか。」と書いていたのだけど、これはあまり正しい表現じゃなかったね。
 改めて聞いたら、最近で言えば劇場版の「ふたりはプリキュアMaxHeart2 雪空のともだち」で野沢さんが演じた「ムタ」というキャラクターの声に似ている感じだな。あの声色でやたらと語尾に「〜なのよ」と女口調でしゃべるのが野沢ドラ。
 …あまりわかりやすくないな。

 旧ドラの感想はこんなところか。
 個人的には話としては冨田版の頃の方が面白いと思う。この日はアンコールとして前回の上映会で流れた「潜水艦で海に行こうの巻」も流れたのだけど、それも含めて野沢時代はドタバタ色と原作からの乖離度合いが激しすぎて、ドラえもんと言うより「藤子アニメ」という範疇からも外れてしまっているように見える。
 正直な話、もし仮に旧ドラが全話発掘されたとしても、必死こいて見たいとは思えない内容だなあ。
 なんだかんだ言ってもシンエイ版ドラの方が格段に面白い。

 それ以外の上映作品としては、旧怪物くんの「怪物学校の巻」だな。
 怪物学校に入学する生徒達の出席を怪物くんが取る場面で、何の前触れもなく「『淀川くん!』→解説担当の淀川長治氏が写真で登場し解説を始める」という流れが始まったことに爆笑してしまった。
 声だけならともかく淀川氏の写真まで登場させるとは、タイムボカンシリーズのノリだ。
 やはりギャグアニメはこれくらい突き抜けてないといかんね。

 上映会後は二次会に参加して歓談。最近はオフ会とかで集まってもあまり藤子関連の話はしなくなっているのだけども、今回は色々藤子関連の話をすることが出来たので楽しかった。
 旧ドラの内容も含め、ソフト化されていない作品を観賞し、あれこれ語り合うことが出来ると言うのは、やっぱりいいものですね。
posted by 銀河満月 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(1) | ドラえもん・藤子関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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