と言ってもたいしたことはせず、OP映像の特徴的な箇所を各期ごとに見てみようと言うだけの話なんで、過度な期待はしないでください。
・メインタイトルバック
主人公の名前がそのままタイトルになっているだけあって、1期から3期までは、現れた鬼太郎の目の前にタイトルロゴが描かれるようになっている。
正確に言うと4期もそうなんだけど、4期はタイトルロゴが現れるとすぐに鬼太郎が消えてしまうので、少し微妙。
5期はタイトルが一旦消えて鬼太郎ファミリーが現れ、すぐに鬼太郎たちも消えて再びタイトルが表示されるという、歴代にない変則的なタイトルバックになっている。
しかしタイトルロゴだけを見ても、各期の個性を存分に知ることが出来るのは楽しいね。やっぱりメインタイトルロゴは作品の「顔」だ。
・朝は寝床でグーグーグー
鬼太郎を一度でも見たことのある人ならば誰でも記憶に残すであろう名フレーズの部分を比較…してみようとしたのだけど、なんと1期と2期は該当フレーズの部分では、まだ鬼太郎の寝ている姿が映っていない(笑)。共に鬼太郎の家が映っているだけなので、ここでは歴代「鬼太郎の寝姿」シーンを集めてみた。
鬼太郎が寝ている姿もさることながら、そのすぐそばに必ず目玉親父がいる(3期では映ってないけど、その後すぐ近くの親父が映る)というのも、2人の親子関係を象徴していて良いですね。
・ラストカット
これまた面白いことに、3期以外のすべてのラストカットで鬼太郎がにこやかに笑っている。原作ではあまり見せることのない「鬼太郎の微笑み」こそが、原作とは似て非なる「アニメの鬼太郎」を象徴していると言ってもいいのかもしれないね。
1期、4期、5期では目玉親父も一緒に登場し、これまた仲の良いところを見せているのもポイント高し。
1期に至ってはねずみ男までいる辺り、1期の世界観(レギュラーは鬼太郎・親父・ねずみ男)を端的に表している。
こう考えると、3期の凛々しい鬼太郎はむしろ異端ってことになるのかな(笑)。
本当は「夜は墓場で運動会」のシーンも比べてみたかったんだけど、5期では3番は歌われていないので、やむを得ず取りやめた
5期だけ仲間外れにするのはかわいそうだしね。
しかしさすが40年近くも繰り返してアニメ化されてきた作品だけあって、こういう少ない情報を見るだけでも、その変遷をはっきりと知ることが出来るね。
当たり前だけどOP映像ってのは作品の導入部である以上、特に入念に作るものだから、当時のアニメ技術の水準を知る上でも、結構参考になるのかもしれないな。