2006年06月10日

神の怒りか仏の慈悲か

 いやー、水曜日に購入して以降、すっかりうらごろしの魅力にはまってしまいましたなあ。
 実作品に触れる機会なんてほとんどなかったもんだから、正直どんなネタ作品になっているのかと、最初は身構えて見ていたんだけど、意外なほど面白かったので、いい意味で予想を裏切られたという感じかな。

 一番面白いのはやっぱりアクション性豊かな殺しのシーンになるんだけど、よく見てみると、その殺しのシーンをより魅力的に見せるために、作品全体で拘っている部分が見受けられる。
 うらごろしチームは、超能力者の先生を始めとして、歴代の仕置人と比較しても、かなり「超人性」を強調している。だからぶっちゃけて言えば、殺しの際に先生達がピンチに陥ることはまずないと言っていい。
 そんなある意味無敵の状態であるうらごろしチームが、ごく当たり前の悪党を相手にしていたのでは、ともすれば単なる弱いものいじめに見えてしまう可能性もあるわけで、制作陣がそれを意識したかどうかは知らないけども、先生達が相手にする悪人どもの描写が、昨今の目で見ればどぎついまでに強烈に描写されているのだ。
 悪人たちの目的は、歴代作の悪人たちとほぼ同じである。他人の持っているお宝を奪う、店の乗っ取り、女をいたぶる…と言った具合に。
 で、その手段の一つとして「殺人」行為があるわけだが、これがかなりエグイのだ。
 女の五体をバラバラにして埋める、邪魔になった女を燃え盛る炉の中にぶち込む、一家皆殺しにした上に火をつける、などなど、とにかく「そこまでしなくてもいいだろう」と言いたくなってしまうほどに、やり口がひどいのである。
 だが悪党どもがそこまでのことをしたからこそ、ラストの殺しにカタルシスが生まれるわけで、そういう意味ではかつての「仕置人」テイストに近しいものがある(仕置人に登場した名物悪役群に及ばないのは承知だけど)。

 また、旧来の仕置人達のように、「金」によってではなく、あくまで先生と言う1人の超人を中心に集まってきたのがうらごろしチームであるため、全員とも人並みに優しい。
 3話で母に会いに行こうとする真之介を見送る時の、各人の言動や行動から、それぞれのキャラなりの優しさというものを窺い知ることが出来て、こういった味は後期作では失われてしまっていただけに、変に新鮮に見えてしまった。
 また出陣前、先生が昇る朝日を見つめ、霊の声無き恨みの声を聞くシーンは、思わず背筋がゾクゾクしてしまうようなカッコよさだ。またあのシーンにかかるBGMがぴったりマッチしてるんだよね。サントラ実家に置きっぱなしだけど、うらごろしだけ持ってきちゃおうかなあ。

 あと忘れちゃいけないのは「殺しのテーマ」。サントラで聞いた限りでは、演奏時間も短いしラストはなんかあっさりした感じで、正直殺しのテーマとしてはどうなんだろうと思っていたが、実際の映像にかかっているのを聞いて、印象が一変してしまった。
 なんと言えばいいのか、殺しのテーマはやっぱり「BGM」なんだよね。単体で聞いても決して味はわからない。映像と重なり合うことで、最高の見せ場を演出してくれる。
 劇伴音楽の偉大さを改めて実感させてくれる曲でした。

 そんなわけで大満足の「うらごろし」。次回発売の8月が待ち遠しいなあ。
 でも待てよ、確か発売日ってコミケのすぐ前の日だったような…。ま、買い専の僕がそんなことを気にする必要もないのだけど。
posted by 銀河満月 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 必殺シリーズ・時代劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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