2006年03月08日

「666」の刻印、再び

 「オーメン」をリメイクするらしい。

 初めてオーメンを見たのは高校生くらいの時だったと思うけど、当時既にある程度のホラー映画を見て、にわかホラーファンを気取っていた僕にとって、この映画や「エクソシスト」はある意味衝撃的だった(今になって考えると、ホラー映画の「見る順番」を激しく間違っていたためだが)。
 一言で言えば「綺麗な画」なのだ。格調高いというか、ある種荘厳と言うか、人が殺されるシーンであっても、そこに一つの「残酷美」とでも言うべきものが存在している。13金シリーズなどに代表されるような、ただショッキング性を重視しているだけのシーンではない、もちろん人が死ぬシーンには変わりないんだけど、惨殺と言うショッキングなファクターだけでなく、あくまで「映画のシーン」として完成されていたように思う。
 随所に挿入される「逆十字」を暗示させるシーンと言い、「計算しつくされた恐怖」と言うのはこういうものを言うのだな、と認識させられるほどに、作品に見入ってしまった。「ローズマリーの赤ちゃん」もこの頃に見ることが出来たのだけど、あのじわじわ迫り来る得体の知れない恐怖感の描写も絶品だった。
 肝心要の「悪魔の子」が一度も画面に映っていないのにもかかわらず、あの恐怖感を維持することが出来たのは、正に神業としか言いようがない。幽霊やらなんやらを臆面もなく前面に押し出して、「新しいジャパニーズホラーだ」とか言って調子に乗ってる人達に、是非一度見てもらいたいものである。

 と、思い出話をしてしまったが、そんな思い出深いオーメンのリメイク作が公開されると言う。しかも今年の6月6日、つまり200「6」年「6」月「6」日に一斉公開を目指していると言う。
 …なかなか味なことをしてくれるじゃないですか。こういう粋な計らいはいいですなあ。日本でも何とか6月6日に公開して欲しいもんです。仮にやったとしても、僕は見に行けないだろうが(笑)。
posted by 銀河満月 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ホラー映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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