先月に友人から富士通のスキャナ「ScanSnap」のお古をもらい、それを使ってたまりにたまった同人誌を一斉にデータ化しているためだ。
もらったのは先月の中旬頃で、それから毎日平均で10冊程度はデータ化してきているのだが、それでも一向に終わりが見えてこない。もう200冊くらいはデータ化したはずなのだが、まったく本棚に空きが出来ることはなく、先月発売分の藤子・F・不二雄大全集も本棚にしまえない有様である。
このScanSnap自体も癖のあるスキャナなので、今まで使っていたフラットベッドスキャナの完全な代用品にはならないのが困ったところだ。特にカラー原稿を読み取った場合は、フラットベッドタイプよりも格段に劣化するので、カラー原稿とか同人誌の表紙、または紙詰まりが起きそうな原稿についてフラットベッドを使用している。
まあそれでも前に比べると格段にデータ化作業のスピードは向上したので、その辺は文句ない。
少なくとも本棚にもしまえず床に置きっぱなしの同人はすべてデータ化したいところだ。
しかし先月は訃報の相次いだ月だったな。
成川哲夫氏に始まって、田の中勇氏、郷里大輔氏、夏夕介氏と、映像作品で馴染み深い方々が相次いで逝ってしまった。
田の中氏の訃報を聞いてから少しだけ、1期から5期の鬼太郎を見返してみたのだけど、やはり4期からは明らかに声の張りが衰えてしまっているのがよくわかる。その辺のことは恐らくご自身が一番よくわかっていたのだろうが、それを知った上で4期でも5期でも目玉親父役を引き受けてくださったことは本当に嬉しい。
郷里氏については、鬼太郎に関して言えば3期と5期で閻魔大王、4期では朱の盤をやってたわけだけど、まあ鬼太郎に限定しなくても様々な役をこなしていた方だった。僕が始めてあの声を「郷里大輔」と言う人の声だと認識したのは、昔テレビ朝日でやってた「キャプテンパワー」だったろうか。
骨太な、いかにも男性的なキャラクターを演じたら右に出るものはいないという感じだったが、その声とのギャップを生かしての気弱なキャラとかギャグキャラなんかも僕は好きだった。
「ドラゴンボール」のミスターサタンなんて、この人が演じていたからこそのキャラクターだったと思う。下手な人がやったら単なるお邪魔虫の粋を脱することは出来なかっただろう。
夏夕介氏は「突撃!ヒューマン!!」とか「宇宙鉄人キョーダイン」なんかがあったりするけど、やはり僕としては「特捜最前線」の叶警部補になるかな。
安定期のメンバーの中ではどちらかと言えば穏健タイプのキャラとして落ち着いたけど、それが逆に桜井・吉野の過激な刑事とのコントラストとして機能していたと思う。
「純愛山河・愛と誠」はファミリー劇場で以前見たけども、その叶刑事とも「キョーダイン」の葉山譲治ともまったく異なる無頼漢ぶりに驚いた記憶もある。
そう言えば横溝正史シリーズUの「女王蜂」にも出てたっけか。
と、どなたの場合も出演作品について考え出すとキリがない。それだけ印象に残る作品に出演されてきたと言うことなんだろうな。
誰にでもこういう事は起こりうると言っても、やはり別れそのものは寂しい。
せめてこの人たちがドラマの中で見せた雄姿は忘れないでいたいものである。