おおはたさんのブログを読んで初めて知ったのだが、「藤子アニメだいすき!」の管理人である、あるばたいんさんが亡くなられたという。
このサイトを僕が初めて拝見したのは学生時代の頃だから、ちょうど今から10年ほど前になるだろうか。
藤子アニメ関連のデータ量そのものもすごいと思ったが、何よりも驚かされたのは「チンプイ」に関する情報量の多さだった。
チンプイは初出の形態が他の作品よりも特異だし、当時の時点で単行本は絶版状態で、文庫本なども一切出ていない、藤子F先生の最後期作品にもかかわらず、当時にしてほとんど作品を読むことが出来ない状況だった。
僕も全話読破したわけではなかったものの、サイトの情報量に魅了され、子供の頃に読んだ「チンプイ」のことを懐かしんだことを今でも覚えている。
インターネットと言うものが一般に普及し始めた頃から存在していた「藤子アニメだいすき!」は、まぎれもなく藤子サイトの黎明期を支えた代表格の1つであろう。
あるばたいんさんご本人に初めてお会いしたのは、2006年春、「のび太の恐竜2006」観賞後の集いだったと思う。
落ち着いた態度で言葉も比較的ゆっくりと話し、自分からグイグイと話を振ってくるような方ではなかったが、その分話しやすい方でもあった。
特撮ネタにも精通されていたので、僕とはよくお会いした当時のウルトラやライダー最新作などについても話したことがある。最後にお会いした昨年末のオフ会でも、レスキューフォースの劇場版を見に行くかどうするかについて話したものだった。
丁寧で明るいイメージのサイトやブログの管理人らしい、穏やかな人というのが、初めてお会いした時から抱いている印象である。
オフ会でのカラオケでは何度か「お願いチンプイ」を歌ったことがあったが、その時とても楽しそうに歌われていたのも印象的だった。
先月開かれたオフ会では事情で参加できないと言うことは聞かされていたものの、まさかこのようなことになるとは思ってもみなかった。
僕なぞはすっかり見るのを忘れてしまっていた「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」もきちんと見られていたようなので、年末公開の「ウルトラ銀河伝説」もきっと楽しみにされていただろう。
そう思うと何とも残念な気持ちで一杯になる。
あまり深い付き合いのなかった僕が言うとおこがましく聞こえるかもしれないが、今はただご冥福をお祈りいたします。