2008年12月31日

ゲゲゲの鬼太郎(5期)87話「巨人!ゴーレムの涙」感想

 で、こちらは最近の話。
 今回は西洋妖怪・ゴーレムが登場。ゴーレムは確か原作では未登場で、4期の妖怪王編でグルマルキンが操る配下として登場したんだったかな。

 今回の主役は久々にぬりかべ。当初は体の大きさゆえにゴーレムと絡ませるのかと思っていたが、実際に見てみるとゴーレムの方がずっと大きかった(笑)。
 これはやはりぬりかべも「壁」=「土くれ」の妖怪だからと言うところだろう。

 次回予告やサブタイトルからして、話の展開は大体予想がついたのだけども、やはり実際に見てみると結構なショックであり、そして悲しい話となっていた。
 同じ土くれの妖怪でありながら妻も子も、そして優しい仲間たちもいて、幸せに生きているぬりかべと、相手と戦い滅ぼすためだけに生かされているゴーレムとの対比が、かなりはっきりと描かれており、ぬりかべたちに心を開いていくゴーレムの過程が、短い時間の中でしっかりと描出されていた。
 そのキーポイントに互いの「子供」を絡める展開も巧い。しかもこれがクライマックスの伏線になってしまうのだから、相変わらずの手際の良さである。
 ゴーレムの伝承(額の文字とか出身地とか)についても劇中できちんと触れられているのも好印象。子供って意外とこういう部分を気にするんだよね。
 まあ5期に限らず鬼太郎は伝承からかなり乖離した個性を敵妖怪に持たせることが多いんだけど、それでもこういう伝承に基づいた説明が出てきたりすると、妖怪のことに興味を持ち始めた子供さんなんかは、ニヤリとしてしまうわけです(笑)。

 そんなぬりかべやゴーレムのやり取りを見つつ、影から2人を見守ることにする鬼太郎やねずみ男の描写もまた良い。
 特にねずみ男は4期版のような「いいヤツ」として描かれており、このあたりは13話でも描かれたところが生きているね。

 そしてそんないい雰囲気を完全にぶち壊す、ザンビアとワイルド。魔火によってコントロールされてしまったゴーレムは鬼太郎さえも苦しめる強敵となってしまい、ついには自分の「子供」を蹴り殺してしまう。
 子供向けのアニメとしてはかなり容赦のない、救いのない展開だけども、ゴーレムが完全に変わってしまったことを表現する上では申し分ない演出であり、ぬりかべが涙を流しながら弱点を攻撃すると言う流れに持っていくのには十分な説得力があった。
 結局ゴーレム自身も、自分を止めてくれたぬりかべに感謝しつつ砕けてしまうわけだけども、ラストでのぬりかべや鬼太郎たちのやり取りが、また少しだけ救いを残しているようにも思えて、優しい終わり方となっていた。
 この後味の悪さの回避も巧い締め方だったね。

 今話は他にも久々にヨナルデ登場、ドラキュラ三世の心変わり、ザンビアのロリ巨乳ぶり発覚(笑)、髪の毛槍と指鉄砲を併用しての鬼太郎の新技披露など、絵的にも見所が多く、最後まで飽きることなく見ることが出来た。
 話の内容も含め、かなりの良編と言って差し支えないだろう。
posted by 銀河満月 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲゲゲの鬼太郎(第5期)感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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