2008年12月27日

ゲゲゲの鬼太郎(5期)86話「背後に迫る恐怖!後神」感想

 で、最近のお話。
 今回は原作「後神」が元になっており、基本的には1つの家の中で話が進むと言う、結構地味な話である。
 前話での大決戦のあとにこんな話を持ってくるバランスの巧みさが、5期スタッフの良いところだ。

 今回面白かったのは、やはり後神のパーソナリティになるだろうか。
 「人の後にいるだけ」の存在であり、どことなく気弱そうな感じの後神が、妖怪サボテンを得て段々と傲慢な考え方をするようになっていくあたりの流れが、非常にうまかった。
 あるシーンでは全く姿を見せず、かと思えば別のシーンではうっすら姿を見せたりと、存在感の薄さを逆手に取った恐怖・不可思議演出もなかなか冴えていたと思う(最初に飼い犬のラブに吼えさせる演出が、個人的にはグッド)。
 ねずみ男が見ていたテレビをサッと消して、すぐに姿を消すあたりは見事だった。
 しまいには鬼太郎まで妖怪サボテンに食わせ、自分は目玉親父を食べようとするあたりも、妖怪の異常性が滲み出ていて面白い。
 その一方で妖怪サボテンを「サボちゃん」と呼んだり、ラストで貯金のために働き出したりと、変に可愛らしいところがあったりするのもまた良かった(「サボちゃん」と言う呼称自体は原作にもあったけど)。

 今回の妖怪サボテンは、恐らくゲゲゲの森にあったものをねずみ男が人間に売った代物だったのだけども、あんな危険物が普通にゲゲゲの森に存在していると言うのも、ある意味すごいことだ。
 まあゲゲゲの森には逆柱がいる妖怪寺もあるようだから、妖怪世界ではそれほど不思議なことではないのかもしれないが。
 その妖怪サボテンに食われる描写も、飼い犬と父親以外の被害者については直接描写を敢えて避け、「気がついたら知った顔がいなくなっていた」不気味さを美味く表現していた。
 鬼太郎の余裕を持った倒し方も、非常にらしくてよろしいね。

 後は…、真奈美ちゃんは可愛かったね、うん(笑)。ネコ娘も久々にネコっぽい動きをしていたのが可愛かったかな。
 作画監督は77話、つまり葵ちゃん初登場回を担当した市川慶一氏だったから、むべなるかなというところか。
 久しぶりに砂かけのリフォームネタが出てきたのも楽しかった。

 今話を見て改めて思ったけど、やっぱり鬼太郎は基本的には狭い場所を舞台にしたアンソロジー形式の話が一番合ってるんだな。
 劇場版みたいな話ももちろんあれはあれで面白いのだけど、どちらかと言えばあれはお祭り的なものだろうからね。
posted by 銀河満月 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲゲゲの鬼太郎(第5期)感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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