2008年11月15日

そう言えば「仕事人2009」

 最近また例の「何でもいいから必殺を見たくて見たくてたまらなくなる発作」が発症したので、新仕置人の「宣伝無用」を見てみた。
 この話もいろいろ変なところはあるんだけど、個人的に「か弱い少女のためにがんばるおっさん」と言う構図が好きな僕としては、今話の鉄っつぁんが大好きなんだよねえ。
 明らかに鉄のキャラクターじゃないだろう、という理屈ももちろんわかるんだけど。
 能登へ向かう準備をする際、主水が以前阿波へ行った時と同じ方法(「阿呆無用」)を取ろうとしたのも、各話間のつながりがあまり積極的に描かれない必殺シリーズとしては珍しいシーンで好きだし。

 まあ本当は緒形拳さんが亡くなられたというニュースを聞いた時に、仕事屋の最終話「どたんば勝負」を見てはいたんだけど、ブログに書く機会を逸してしまっていた。
 あの頃の必殺の最終回ってのは、各作品ごとにどんどん描かれていく内容がグレードアップしていくから、継続して視聴してきたリアルタイム世代の人にとっては、やはりたまらない魅力を感じるのだろうね。
 現に仕事屋の最終回では「生き残った仕置人は『無様に行き続ける』道を選択する」という部分を描いたわけだけど、次の仕置屋では「生に執着する主水と、例え生を捨ててでも死んでいった者に報いる行動を取るべきとする市松との対立」が描かれるわけで、さらに仕業人では…、とどんどん中身が濃くなっていくのだから。
 こういう質の高いドラマをリアルタイムで見ることの出来た世代が本当にうらやましい。この「リアルタイムに見ていたからこそ抱ける感慨」ってやつは、残念ながらそれ以降の世代がどうがんばっても手に入れることの出来ない代物だからねえ。
 だからってリアルタイム世代を過剰に持ち上げるつもりもないけどさ。

 で、話変わって、僕は最近の必殺関連の情報をちっとも集めていなかったのだけど、なんか去年の「仕事人2007」の設定を引き継いだ「必殺仕事人2009」が、来年正月から放送されるんですね。
 本当にちっとも知りませんでした(笑)。
 藤田まこと氏は前に体調を崩していた気がするけど、大丈夫なんだろうか?
 俳優の中ではヒガシが一番期待値が高いんだけども、このヒガシもどっか殺し屋然としているというか、元から「只者ではない」空気を漂わせているような人だからなあ。
 少年隊メンバーで言えば、植草のカッちゃんが一番必殺的に正しい殺し屋を演じられそうな気がする。
 他は…、せめて音楽は完全新作にして欲しいなあ。殺しのテーマが毎回アレってのもなんか芸がない。各作品独自の殺しのテーマがあるからこそ、劇伴の独自性が高まるわけだからね。
 しかし「仕事人シリーズ30周年」ってのは、確かにそうなんだけど、ちょっとなあ…。

 仕事人VのDVDもようやく発売されるようだし、この勢いでぜひ仕切人まで出して欲しいものですな。
 VのDVDは買わないけど仕切人のDVDは絶対BOX購入しますので(笑)。
posted by 銀河満月 at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 必殺シリーズ・時代劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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